Armadilloフォーラム

シャットダウン時の消費電力

lmj_iot

2023年6月7日 9時20分

お世話になっております。
Armadillo-IoT A6E Cat.M1モデルのシャットダウン時の消費電力は約3mWと仕様に記載されています。

実機をシャットダウンした状態で、ACアダプターからのDC12V入力の入力電流を測定すると1~2mA程度流れており、10~20mWの消費電力となっています。
仕様にある3mW程度まで消費電力を下げるには何か設定が必要でしょうか。

購入して初期状態でSIMもアプリケーションもインストールしていない状態です。
alot-alarm-poweroff コマンド、poweroff コマンドのいずれでシャットダウンしても同じです。
どうぞよろしくお願いいたします。

コメント

at_reika.yamazaki

2023年6月7日 11時05分

お世話になっております。
アットマークテクノ 山崎です。

現在使用中のゲートウェイコンテナが最新のバージョンではない可能性があります。
ゲートウェイコンテナについての詳細は以下をご確認いただけますと幸いです。

・「9.3.1. ゲートウェイコンテナとは」
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-a6e/armadillo-iotg-a6e_p…

ゲートウェイコンテナのバージョン確認については、以下のコマンドを実行してください。

$ podman images

localhost/a6e-gw-container の TAG がご使用のバージョンになります。
最新のバージョンは v2.2.0 のため、それ以下のバージョンでしたらゲートウェイコンテナを最新のものに入れ替えることで解決すると思います。
マニュアルの以下の個所を参考に最新のゲートウェイコンテナの SWU イメージファイルを適用してください。

・「10.10. Armadilloのソフトウェアをアップデートする」
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-a6e/armadillo-iotg-a6e_p…

また、ゲートウェイコンテナの最新の SWU イメージファイルは以下になります。
https://armadillo.atmark-techno.com/resources/software/armadillo-iot-a6…

上記を試していただけますと幸いです。
以上、どうぞよろしくお願いいたします。

アットマークテクノ 山崎様

ご回答ありがとうございます。ゲートウェイコンテナのバージョンが v2.1.1でしたので、
ご教示頂いたv2.2.0に入れ替えたことにより電流値が1mA以下となりました。
0-1mAの間を変動しているため積算していないので正確には判りませんが、仕様通りの3mWに近いと思われます。

2点確認させてください。
1. ゲートウェイコンテナはコンテナのため、シャットダウン時には影響しないように思いこんでいたのですが、
ディープスリープと思われるシャットダウン時にバックグラウンドで何か影響しているのでしょうか。

2. 自作のアプリケーションコンテナを作成、運用する予定です。ゲートウェイコンテナは使用しないのですが、デフォルトのゲートウェイコンテナが起動した状態でArmadilloを使用する必要があるのでしょうか。
/etc/atmark/containers/a6e-gw-container.conf を削除してゲートウェイコンテナが起動しないようにすると問題が発生するのでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

at_reika.yamazaki

2023年6月8日 11時06分

アットマークテクノ 山崎です。

ゲートウェイコンテナのアップデートありがとうございます。
回答の前に、ゲートウェイコンテナが電力を使っていた理由についてなのですが、
ゲートウェイコンテナでは取得データをクラウドに送信するためにA6Eに搭載のセキュアエレメント「SE050」を使用しています。
そのため SE050 を有効にするために電力を使用します。
しかし、デフォルト状態ではクラウドに送信する設定ではないのに SE050 を有効にする設定となっている不具合が見つかったため、こちらを修正しております。

以下回答になります。

>1.
>ゲートウェイコンテナはコンテナのため、シャットダウン時には影響しないように思いこんでいたのですが、
>ディープスリープと思われるシャットダウン時にバックグラウンドで何か影響しているのでしょうか。

こちらの回答になりますが、最新のゲートウェイコンテナではこの影響はありません。
以前のゲートウェイコンテナでは SE050 がデフォルト状態で有効であったため、
シャットダウン時にもその設定が残り消費電力が仕様より高い状態になっていたのだと思います。
先述した通り、こちらは修正しています。

>2.
>自作のアプリケーションコンテナを作成、運用する予定です。ゲートウェイコンテナは使用しないのですが、デフォルトのゲートウェイコンテナが起動した状態でArmadilloを使用する必要があるのでしょうか。
>/etc/atmark/containers/a6e-gw-container.conf
>を削除してゲートウェイコンテナが起動しないようにすると問題が発生するのでしょうか。

いいえ。ゲートウェイコンテナを使用しなくても問題はありません。
もしコンテナイメージを削除する場合はマニュアルの以下の個所が参考になると思います。
・「10.5.2. コンテナを操作する」
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-a6e/armadillo-iotg-a6e_p…

以上、回答になっていましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

at_reika.yamazaki

2023年6月8日 12時02分

アットマークテクノ 山崎です。

大変申し訳ございません。先ほどの返信内容に誤りがあったため訂正します。
ゲートウェイコンテナがシャットダウン時に消費電力が仕様より高かった原因については、SE050 ではなく接点出力になります。
SE050 は 3.3 V 駆動しており、シャットダウン時に無効になります。
接点出力は GPIO Expander経由になっており、シャットダウン後も値を保持するために 5V 供給してます。
以前のゲートウェイコンテナのデフォルト状態では接点出力が有効になっており、そのため、シャットダウン時にも出力が継続して電力を消費していました。
こちらを修正し、最新のゲートウェイコンテナではデフォルト状態では接点出力が無効状態となり、シャットダウン時にも無効の状態が継続するため消費電力が仕様の通りになっています。
もし最新のゲートウェイコンテナでシャットダウン時も接点出力の値を保持したい場合は、マニュアルの以下を参考に設定ファイルの接点出力箇所を編集してください。
・「10.3.5. 設定ファイルの編集」
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-a6e/armadillo-iotg-a6e_p…

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

アットマークテクノ 山崎様
詳細なご回答ありがとうございます。
接点出力保持が有効化されていることで電力が消費されていることを理解いたしました。今後に接点出力を使用する際に参考にさせていただきます。
また、ゲートウェイコンテナの削除も可能だとのことで今後検討を続けます。
本件についてはクローズとさせてください。大変ありがとうございました。