Armadilloフォーラム

WLAN+BTモジュール交換後、無線LAN APモードを終了出来ない

ichiro_osako

2023年10月27日 15時37分

いつもお世話になっております。

下記の件について質問があり、投稿させていただきました。

AGX3140-D00ZからAGX3140-D20Zへ移行するため、弊社作成の各種シェルスクリプトの動作検証を行なっていたところ、
wlan0の設定変更が出来ない問題に遭遇しました。

環境は以下のとおりです。
Linux9 (install_disk_sd_20230726_iotg3_m1.img使用)
create_ap v0.4.6-4 (サービス起動しないように設定)

処理概要は以下のとおりです。

1.電源投入

2.スクリプト1(ネットワーク接続処理)実行 1回目 
2-1.nmcliにてwlan0のコネクション生成・接続(成功)

3.スクリプト2(APモード起動/停止処理)実行 APモード起動1回目
3-1.nmcliにてwlan0のコネクション切断・ネットワークマネージャから切り離し(成功)
3-2.create_ap.confファイルを編集後、create_apをサービス起動(成功)

4.スクリプト2(APモード起動/停止処理)実行 APモード停止1回目
4-1.create_apをサービス停止(成功)
4-2.ネットワークマネージャ管理にした後、nmcliにてwlan0のコネクション接続(成功)

5.スクリプト2(APモード起動/停止処理)実行 APモード起動2回目
5-1.nmcliにてwlan0のコネクション切断・ネットワークマネージャから切り離し(成功)
5-2.create_ap.confファイルを編集後、create_apをサービス起動(成功)

6.スクリプト2(APモード起動/停止処理)実行 APモード停止2回目
6-1.create_apをサービス停止(成功)
6-2.ネットワークマネージャ管理にした後、nmcliにてwlan0のコネクション接続(失敗)

発生するエラーメッセージは以下のとおりです。

[dhd] CFG80211-ERROR) wl_cfg80211_cleanup_mismatch_status : Disassociate previous connection!
[dhd] CFG80211-ERROR) wl_cfg80211_cleanup_mismatch_status : DISCONNECING clean up failed!
[dhd] CFG80211-ERROR) wl_config_assoc_ies : wpaie set error (-7)
[dhd] CFG80211-ERROR) wl_cfg80211_connect : config assoc ies failed
[dhd] CFG80211-ERROR) wl_cfg80211_connect : connect error (-7)

上記4回繰り返したのち、コネクション接続に失敗します。

上記エラーの発生原因および対処方法をご教示願います。

コメント

at_mitsuhiro.yoshida

2023年11月7日 9時35分

吉田です。

無線 LAN をアクセスポイントとステーションに切り替えて運用されているのでしょうか。

お手数ですが、SSID やパスフレーズは伏せた状態の
入力したコマンドと各タイミングでの create_ap.conf をいただけないでしょうか。

よろしくお願いします。

> 吉田です。
>
> 無線 LAN をアクセスポイントとステーションに切り替えて運用されているのでしょうか。
>
> お手数ですが、SSID やパスフレーズは伏せた状態の
> 入力したコマンドと各タイミングでの create_ap.conf をいただけないでしょうか。
>
> よろしくお願いします。

お世話になります。
ヒロコン株式会社の寺崎と申します。
本件、弊社でもほぼ同じバージョン(20230628版)でアクセスポイントとステーションの切り替えの運用を行っておりますが、
同様の事象を確認しております。
確認時の手順を添付致します。

ただ、本件、Debian GNU/Linux 9 (stretch)の最新版20250210版(at36)だと解消されているようで、
本来の解決方法としては、最新のバージョンを使うことかと思いますが、
運用の都合上、すぐにバージョンを上げることは難しい状況です。
現状のバージョンで何か対処手段等は考えられないでしょうか(コンソール上でWiFiモジュールのOFF->ONを挟む、
特定のドライバのみ差し替える等)。

以上、お手数ですが、ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

ファイル ファイルの説明
Armadillo-IoTG3._20250407-2.txt

溝渕です。

> ただ、本件、Debian GNU/Linux 9 (stretch)の最新版20250210版(at36)だと解消されているようで、

切り分けありがとうございます。恐らくWPEB-265AXI(BT) [B33]をご利用の事と思います。

at30->at36の更新の中だと、以下が該当する可能性が高いです。
https://armadillo.atmark-techno.com/news/20240424/software-update-aiotg3

いちおう以下の修正が影響している可能性もありますが、今回の挙動から、その可能性は低いと感じています。
https://armadillo.atmark-techno.com/news/20240626/software-update-aiotg3

> 本来の解決方法としては、最新のバージョンを使うことかと思いますが、

そうですね。一般的にはソフトウェアのアップグレードでは以下が行なわれます。
- 不具合修正
- 機能追加

なので、古いソフトウェアを利用し続けるのに対し、最新のバージョンを使う方がメリットが大きいように感じます。

さらに、Linuxカーネルの場合はapi仕様の変更を極端に嫌うため、互換性の観点から見ると、他のソフトウェアと比較するとアップグレードがしやすいかなと思います。

> 現状のバージョンで何か対処手段等は考えられないでしょうか(コンソール上でWiFiモジュールのOFF->ONを挟む、

WiFiモジュールの電源管理はデバイスドライバで行っている為、ユーザーランドから任意のタイミングで実施する事はできません。もちろんドライバをカスタマイズする事によって可能ですが、ユーザーランドとドライバ間での同期を取る事ができない為、あまりおすすめしません。

> 特定のドライバのみ差し替える等)。

以下でソースを公開しておりますので、
https://github.com/atmark-techno/linux-4.9-at

at32->at33のパッチを適用してみてください。ほぼWPEB-265AXI(BT) [B33]のデバイスドライバの修正のみで完結できるかと思います。