hata
2024年5月17日 15時46分
開発した機能拡張基板を接続すると、起動切替のスイッチをSDにしてもSDブートせずに通常の起動をしてしまいます。
SDカードがない状態で試すと、正常だとfailしてリトライ(おそらく正しい動作)をしていますが、拡張基板があると正常にemmcから起動してしまいます。
手元にある、3台の A6E(wifiあり) 全てで同じ症状で、再現率は100%です。
マニュアルでは見つけられませんでしたが、拡張インターフェースで起動に影響があるピンがありますでしょうか。
コメント
hata
at_matsuzaka
> 確認すると14ピンありました。ブートモード設定にしては多い気がします。
> すべてのピンで起動時にHigh/Lowを合わせる必要がありますか?
はい。
お手数ですが、プル抵抗の論理に合わせて外部回路を構成いただくか、
3ステートバッファを挿入してブート時だけピンと外部回路を切り離すような構成をご検討いただけないでしょうか。
i.MX6ULLには、24本のboot configurationピンがあり、そのうち必須のピンに対してプル抵抗を接続しています。
Boot Configuration pin
・BT_CFG1[0..7] = LCD_DATA0..7
・BT_CFG2[0..7] = LCD_DATA8..15
・BT_CFG4[0..7] = LCD_DATA16..23
このピンでブートするデバイスの選択とそれらインターフェース等の動作モードを設定しています。
Armadilloではブートデバイスの選択肢6つあるうちの2つ、SDとeMMCを使用しています。
ブート設定ピンでは例えばSDの場合、ポートが2つ(uSDHC1/uSDHC2)あるうちどちらを使うのか、
バス幅(1bit/4bit)の設定、どのスピードモード(SDR12/SDR25/SDR50/SDR104)を使用するかなどを含め設定しています。
hata
at_matsuzaka
> 拡張基板を対応させるために改版するとして、今の基板への影響が知りたいです。
> SDカードの使用時は、拡張基板を取り外すとして、内蔵eMMCでの標準起動条件で必要はピンはどれでしょうか。
eMMCブート時に必要な設定ピンは以下の通りです。
LCD_DATA0..LCD_DATA7 (8本)
LCD_DATA9..LCD_DATA15 (7本)
> また、imx6ullのブートモードについてのデータシート(リファレンスマニュアル)を見つけることができませんでした。
> お手数ですが、リンク先とを教えて下さい。
NXPのサイトにありますi.MX6ULLのリファレンスマニュアルを参照してください。
■i.MX 6ULL Applications Processor Reference Manual
https://www.nxp.jp/webapp/Download?colCode=IMX6ULLRM&lang_cd=ja
Chapter5.1 Boot Fusemap:各起動デバイスにおけるBOOT_CFGピンの機能表が記載されています
Chapter8 System Boot:ブートモードの詳細について記載されています
hata
at_matsuzaka
2024年5月17日 16時45分
松坂です。
マニュアルに注意書きが不足しておりました。
申し訳ありません。
製品マニュアルにあります表「CON8 信号配列」の説明欄に「基板上でxxkΩプル..」と記載されているピンは、i.MX6ULLの内蔵ROMによるブートモード設定ピンを兼用しています。
電源投入時、ブードモード設定のために、基板上のプルアップ/ダウン抵抗で、High/Low レベルの状態を保持しています。
意図しない動作を引き起こす原因となるため、電源投入時からU-Bootが動作するまでは、各々のピンをHigh/Lowレベルに保持した状態でご使用ください。