Armadilloフォーラム

Armadillo-460 EnOceanLInkについて

jmacs-ts

2016年11月2日 10時40分

お世話になります。
Armadillo-460を用いて、EnOceanLInk使用できるように
Howtoにある「Armadillo-IoT:EnOceanLink試供版1_7_0をビルドしてみた 」を
参考に進めているのですが、上記Howtoの「3.EnOcean Linkライブラリのクロスビルド」にて
つまづいております。エラー情報を下記致しますので、対処方法等をアドバイス頂けないでしょうか。

何卒よろしくお願い申し上げます。

atmark@atde3:~$ cd EnOcean_Link/EOLink/
atmark@atde3:~/EnOcean_Link/EOLink$ autoreconf -vfi
autoreconf: Entering directory `.'
autoreconf: configure.ac: not using Gettext
autoreconf: running: aclocal --force -I m4
configure.ac:7: warning: macro `AM_PROG_AR' not found in library
configure.ac:4: error: Autoconf version 2.68 or higher is required
configure.ac:4: the top level
autom4te: /usr/bin/m4 failed with exit status: 63
aclocal: autom4te failed with exit status: 63
autoreconf: aclocal failed with exit status: 63
atmark@atde3:~/EnOcean_Link/EOLink$ PKG_CONFIG_LIBDIR=/usr/arm-linux-gnueabi/lib/pkgconfig ./configure --build=$(./config.guess) --host=arm-linux-gnueabi
bash: ./config.guess: 許可がありません
bash: ./configure: 許可がありません
atmark@atde3:~/EnOcean_Link/EOLink$

コメント

at_takashi.sasayama

2016年11月4日 11時11分

笹山です。

> configure.ac:4: error: Autoconf version 2.68 or higher is required

現在の最新版である EnOceanLink1.8.0 は、autoconf のバージョンが 2.68 より高いものを要求します。
ATDE3にインストールされている autoconf のバージョンは 2.61 の為、上記のエラーとなります。

その為、ATDE3 のみしか環境を提供できていない Armadillo-460 は現状 EnOcean の
動作確認は難しいものと考えます。

恐れ入りますが、Armadillo-400シリーズでの EnOcean の動作確認には、
ATDE5 でビルドが可能な Armadillo-420, Armadillo-440 をご検討いただければと思います。
(ATDE5 には autoconf バージョン 2.69 がインストールされているのでビルド可能です)

笹山様

お世話になります。

問い合わせの件、ご回答ありがとうございます。
EnOceanについてはArmadillo-420等で検討していきます。

なお、今後についてですが Armadillo-460 がATDE5使用可能になることはあるのでしょうか

at_takashi.sasayama

2016年11月9日 9時33分

笹山です。

> なお、今後についてですが Armadillo-460 がATDE5使用可能になることはあるのでしょうか

申し訳ございません、Armadillo-460 の ATDE5 対応は現状未定です。

なお、ATDE3 でも EnOceanLink1.8.0 のビルドができましたので方法を以下に記します。
(確認したのはビルドまでで、動作確認は行っていません。ご了承ください。)

■ 1. automake のインストール

以下のコマンドで ATDE3 に automake をインストールします。

[ATDE3]$ sudo apt-get install automake

■ 2. ブログ内容の通り途中まで作業を進める

Armadillo-IoT:EnOceanLink試供版1_7_0をビルドしてみた
https://users.atmark-techno.com/blog/615/1846

「3.EnOceanLinkTrial_1_7_0_0にパッチを適用」までを完了させます。

■ 3. EnOcean Linkライブラリのクロスビルド

[ATDE ~/EnOcean_Link]$ cd EOLink

エディターで configure.ac を開き、以下の様に編集します。

4 AC_PREREQ([2.61]) # 2.68 から 2.61 に変更
    : 省略
7 m4_pattern_allow([AM_PROG_AR]) # この行を追加
8 AM_PROG_AR
[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ autoreconf -vfi
[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ PKG_CONFIG_LIBDIR=/usr/arm-linux-gnueabi/lib/pkgconfig ./configure --build=$(./config.guess) --host=arm-linux-gnueabi

添付の libtool.zip を展開し、現ディレクトリにある libtool へ上書きします。

[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ make

■ 4. Tutorial/Makefileに合わせたディレクトリにライブラリのコピー、リンクを貼る
ブログの内容と同じです。

[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ mkdir -p ReleaseLib/.libs
[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ cp -a .libs ReleaseLib/.libs/
[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink]$ cd ReleaseLib/.libs/
[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink/ReleaseLib/.libs]$ ln -s ../../libEOLink.la libEOLink.la

■ 5. Tutorialのビルド

[ATDE ~/EnOcean_Link/EOLink/ReleaseLib/.libs]$ cd ../../../Tutorial

エディターで configure.ac を開き、以下の様に編集します。

4 AC_PREREQ([2.61]) # 2.68 から 2.61 に変更
[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial]$ autoreconf -vfi
[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial]$ PKG_CONFIG_LIBDIR=/usr/arm-linux-gnueabi/lib/pkgconfig ./configure --build=$(./config.guess) --host=arm-linux-gnueabi
[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial]$ chmod +x Tutorial.sh
[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial]$ ./Tutorial.sh

最後の、./Tutorial.sh がビルドエラーになりますが、一旦無視して先に進みます。

[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial]$ cd Tutorials

添付の libtool.zip を展開し、現ディレクトリにある libtool へ上書きします。

[ATDE ~/EnOcean_Link/Tutorial/Tutorials]$ make

Tutorial がビルドされます。

■ 6. TutorialのHelloWorldで動作確認

ATDE3 は libstdc++.so.6.0.17 ではなく libstdc++.so.6.0.10 なので適宜読み替えて
残りの作業を進めてみてください。

ファイル ファイルの説明
libtool.zip EnOceanLink1.8.0 ATDE3 ビルド用 libtool