sato.yagi
2025年4月4日 12時15分
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製品型番:AGX4500-C00Z(Armadillo-IoT G4)
Debian/ABOSバージョン:3.20.3-at.7
カーネルバージョン:5.10.224-0-at
3G/LTE モジュール情報 (Debianのみ):利用なし
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お世話になっております。柳沼と申します。
Armadillo-IoT G4の量産時の初期インストール方法について
マニュアル「armadillo-iotg-g4_product_manual_ja-2.20.0.pdf」の
記載内容について確認させてください。
1点目:
マニュアル「4.4. インストールディスクを用いてイメージ書き込み」に
記載されている手順は、microSDカードに対して作成する記載となって
おりますが、USBメモリに対して作成することは対応可能でしょうか。
仮に作成可能な場合、作業手順としては、microSDカード記載を
USBメモリに読み替えた作業手順でよろしいでしょうか。
2点目:
マニュアル「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」に記載されて
いる手順についてです。
量産機として機器購入後、初めてSWUpdateの手順だけを行うことで
インストールすることはできますでしょうか。
私の理解としては、機器購入後、
「3.1.5. Armadillo に初期設定をインストール」を先に実施する必要が
あると思っておりますが、認識が間違っていますでしょうか。
3点目:
2点目の私の認識が間違っている場合、
下記内容を実施したいのですが、具体的なイメージ作成手順をご指導
頂けないでしょうか。
■やりたいこと
量産機を購入後、USBメモリを利用して開発機のコンテナイメージ
(swu)を量産機にインストール実施したい。
具体的な手順としては、下記をイメージしており
本体ケースの開け閉め、JP1作業の実施が必要でもいいです。
1.量産機の電源OFF状態で、USBメモリ挿入
2.量産機の電源ONにて、USBメモリから自動インストール
3.インストール終了後、自動電源OFF
コメント
sato.yagi
太田様 ご回答ありがとうございます。
3点目に記載いただいた「** ABOSDE を使用している場合」が、こちらで
イメージしていた内容に近いと感じましたので、本内容にて検証を進めたいと
思います。
検証過程で不明点がありましたら、追加質問させていただければと思います。
ご教授いただきありがとうございました。
> 太田です。
>
> >3点目:
> > 2点目の私の認識が間違っている場合、
> > 下記内容を実施したいのですが、具体的なイメージ作成手順をご指導
> > 頂けないでしょうか。
>
> 「4.4. インストールディスクを用いてイメージ書き込み」と「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」のどちらで量産用 Armadillo にコンテナイメージなどのアプリケーションをインストールしたいかで手順が異なります。
>
> * 「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」で行う場合
> こちらの方法では、量産用 Armadillo にインストールしたいコンテナイメージのtarアーカイブや必要なファイルを予めATDE9上に持ってくる必要があります。
> ABOSDE を使用している場合はプロジェクトディレクトリ上に存在しますが、ABOSDE を使用していない場合は、開発用 Armadillo からコンテナイメージや必要なファイルをATDE9にコピーしてくる必要があります。
> なお、こちらの方法ではインストール終了後もデフォルトでは電源は切られないのでコンソールログを見て判断するほうが確実かと思います。
> もしくは、以下のような descファイルを作成して、 poweroff を最終的に実行する SWU イメージを用意して最後にインストールするように配置すルノも手かと思います。
>
> ** ABOSDE を使用している場合
>
> 1. プロジェクトディレクト上にある initial_setup.swu と release.swu と poweroff.swu を以下の名前に変更して USB メモリに配置してください 。
>
> - 1_initial_setup.swu
> - 2_release.swu
> - 3_poweroff.swu
>
> 必要であれば、最新の ABOS の SWU イメージもこの中に含めてください。
>
> https://armadillo.atmark-techno.com/resources/software/armadillo-iot-g4…
>
> 2. 購入した Armadillo に USB メモリを挿入して、電源を投入してください。
> 3_poweroff.swu が実行されると最終的に電源は切れます。
>
> 長くなりましたが、基本的には上記の手順でできるはずです。
> よろしくお願いたします。
at_satoshi.ohta
at_satoshi.ohta
2025年4月4日 14時45分
太田です。
>1点目:
> マニュアル「4.4. インストールディスクを用いてイメージ書き込み」に
> 記載されている手順は、microSDカードに対して作成する記載となって
> おりますが、USBメモリに対して作成することは対応可能でしょうか。
> 仮に作成可能な場合、作業手順としては、microSDカード記載を
> USBメモリに読み替えた作業手順でよろしいでしょうか。
開発用 Armadillo の環境を複製したインストールディスクイメージ(installer.img)を、量産用 Armadillo に書き込むにはSDブートで行う必要があるため、 microSD カードを使用する必要があります。
下記のURLの「4.4.5. VS Code を使用して生成する」の手順で USB メモリを使用しており、紛らわしいかと思いますが、こちらはあくまで作成した installer.img を保存するデバイスとして USB メモリを使用しています。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
その後、作成した installer.img を含む USB メモリをホスト PC に差し込み、ATDEまたはホストOS上で microSD カード に installer.img を書き込無必要があります。
その microSD カードを量産用 Armadillo に差し込み、SD ブートすること量産用 Armadillo に開発用 Armadillo の環境が複製されます。
installer.img の書き込み方法は以下の節をご参照ください。
こちらは初期化インストールディスクイメージの例ですが、microSDカードへの書き込み手順は同じです。
(もしくは dd コマンドでも書き込みできます)
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
>2点目:
> マニュアル「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」に記載されて
> いる手順についてです。
> 量産機として機器購入後、初めてSWUpdateの手順だけを行うことで
> インストールすることはできますでしょうか。
> 私の理解としては、機器購入後、
> 「3.1.5. Armadillo に初期設定をインストール」を先に実施する必要が
> あると思っておりますが、認識が間違っていますでしょうか。
仰るとおり、下記の「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込みする」で量産用 Armadillo に開発したアプリケーションなどを移行する場合は、初めに量産用 Armadillo に対して initial_setup.swu などをインストールする必要があります。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
SWU イメージはアルファベット順または数字順の名前でインストールされますので、例えば USB メモリで行いたい場合は USB 直下に、
* 1_initial_setup.swu
* 2_application.swu
など、数字を頭につけると確実かと思います。
こちらの方法では、desc ファイルを作成する手間があります。
desc ファイルで使用するコマンドについては以下にまとめられていますのでご参照ください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
方法としては、desc ファイルを書かなくてよいという手間を考えると不都合がなければ1点目の方が簡単かと思います。
>3点目:
> 2点目の私の認識が間違っている場合、
> 下記内容を実施したいのですが、具体的なイメージ作成手順をご指導
> 頂けないでしょうか。
「4.4. インストールディスクを用いてイメージ書き込み」と「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」のどちらで量産用 Armadillo にコンテナイメージなどのアプリケーションをインストールしたいかで手順が異なります。
* 「4.4. インストールディスクを用いてイメージ書き込み」で行う場合
こちらの方法では、microSDカードを使用します。開発用 Armadillo の環境をそのまま量産用 Armadillo にコピーします。
この方法の場合、不要なファイルやコンテナイメージがあるとそれらのデータも含めてコピーされますので、予め開発用 Armadillo の環境整備が必要です。
1. 下記の手順に従い、Armadillo にUSB メモリを挿した後、make_installer.swu をインストールして installer.img を作成します。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
2. USB メモリ内の installer.img を microSDカードに書き込みます。
書き込み方法は dd コマンドを使用するか、あるいは GUI で書き込む場合は以下の手順をご参照ください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
3. 以下の手順を参考に Armadillo の電源を切って書き込んだ microSDカードを挿入して、JP1をショートした後、電源を投入してください。
インストールが終了すると電源が切れます。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
* 「4.5. SWUpdate を用いてイメージ書き込み」で行う場合
こちらの方法では、量産用 Armadillo にインストールしたいコンテナイメージのtarアーカイブや必要なファイルを予めATDE9上に持ってくる必要があります。
ABOSDE を使用している場合はプロジェクトディレクトリ上に存在しますが、ABOSDE を使用していない場合は、開発用 Armadillo からコンテナイメージや必要なファイルをATDE9にコピーしてくる必要があります。
なお、こちらの方法ではインストール終了後もデフォルトでは電源は切られないのでコンソールログを見て判断するほうが確実かと思います。
もしくは、以下のような descファイルを作成して、 poweroff を最終的に実行する SWU イメージを用意して最後にインストールするように配置すルノも手かと思います。
** ABOSDE を使用している場合
1. プロジェクトディレクト上にある initial_setup.swu と release.swu と poweroff.swu を以下の名前に変更して USB メモリに配置してください 。
- 1_initial_setup.swu
- 2_release.swu
- 3_poweroff.swu
必要であれば、最新の ABOS の SWU イメージもこの中に含めてください。
https://armadillo.atmark-techno.com/resources/software/armadillo-iot-g4…
2. 購入した Armadillo に USB メモリを挿入して、電源を投入してください。
3_poweroff.swu が実行されると最終的に電源は切れます。
** ABOSDE を使用していない場合
1. 開発用 Armadillo から USB メモリなどを用いて必要なファイルやコンテナイメージを抜き出してください。
コンテナイメージは以下のコマンドを Armadillo 上で実行すると tar アーカイブに出来ます。例では localhost/my_project というコンテナイメージを my_project.tar に保存しています。
2. USB メモリに保存した後、ATDE9 上にそれらのファイルを移し、それらのファイルを含む SWU イメージを作成します。
desc ファイルの書き方はマニュアルをご参照ください。
使用できるコマンドはこちらです。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…
コンテナイメージの tar アーカイブは
swdesc_embed_container [ATDE 上のtar アーカイブのパス]
ファイルは
swdesc_files --extra-os --dest [Armadillo 上のコピー先] [ATDE 上のファイルパス]
3. 上記で例えば、2_release.desc という desc ファイルを記述したとします。
以下のコマンドで SWU イメージを作成できます。
2_release.swu が生成されます。
4. ABOSDEの場合と同様に以下の SWU イメージを USB メモリに含めて Armadillo にインストールしてください。
- 1_initial_setup.swu
- 2_release.swu
- 3_poweroff.swu
長くなりましたが、基本的には上記の手順でできるはずです。
よろしくお願いたします。