Armadilloフォーラム

ELS31-Jの最新ファーム36584に不具合?

mmshirose

2018年8月24日 18時31分

ELS31-Jの最新ファーム36584で「LTE接続不良が連続的に発生」します。
解決法や回避法などがあればご教授お願いいたします。

■不具合の概要
 LTE接続が正しく行えている間は、この問題は発生しません。
 LTE接続不良が発生すると、何回電源OFF/ONを実施しても、LTE再接続できません。

 複数台筐体で検証しましたが、同一の現象が発生します。

■製品情報
 型番:Armadillo-IoT G3L
 Linuxバージョン:kernel 3.9
 イメージ:install_disk_sd_jessie_20180801_iotg3l.img(アットマークテクノサイトからダウンロード)
 キャリア:IIJ モバイルタイプ/I

 不具合ファーム:els31-j_firmware-arev36584.zip
 正常ファーム:els31-j_firmware-arev30063.zip

■最新ファームの不具合ログ
 不具合発生中は、下記のログがmessagesに出力されます。
--------------------------------------------------------------------
NetworkManager[1002]: [1535099325.8417] modem-broadband[ttyACM0]: failed to connect modem: ELS31 connect failed
--------------------------------------------------------------------
 添付ファイル参照:36584_ng.txt

 (参考)正常時のログ:36584_ok.txt

■旧ファームの正常ログ
 「旧ファーム30063にバージョンダウン」にする事で改善しました。
 何度も接続エラーを発生させても、正しく再接続できました。
 添付ファイル参照:30063_ok.txt

■再現手順
 1、ELS31-Jを最新ファーム36584にする。
 2、契約中SIMカードを挿入。電源ON。LTE接続。PING送達を確認。
 3、電源OFF。解約済SIMカードを挿入。電源ON。(意図時にLTE接続エラーを発生させる)
 4、電源OFF。契約中SIMカードを再び挿入。電源ON。LTE接続不良が連続発生。
 5、ELS31-Jを旧ファーム30063にする。リブード。LTE接続。PING送達を確認。

 ※検証中は解約済みSIMを挿入し、意図時にLTE接続エラーを発生させています。

■再現検証
 36584->30063->36584->30063->36584->30063と3回繰り返しました。
 36584では不具合が発生し、30063では不具合は発生しません。

ファイル ファイルの説明
30063_ok.txt 旧ファーム30063の正常ログ
36584_ok.txt 新ファーム36584の正常ログ
36584_ng.txt 新ファーム36584の不具合ログ
コメント

Linuxバージョンとイメージファイル名を誤記しました。
失礼致しました。

正しい情報
-----------------------------------------------------------------
■製品情報
 Linuxバージョン:kernel 4.9
 イメージ:install_disk_sd_20180730_iotg3l.img(アットマークテクノサイトからダウンロード)
-----------------------------------------------------------------

古関です。

「IIJ モバイルタイプ/I」と新ファーム(FW:36584)の組み合わせで起こる問題のようです。
SIMを入手し、現在解析中です。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

kojima.yasuyoshi

2018年11月19日 11時19分

横槍で申し訳ございません。

> 「IIJ モバイルタイプ/I」と新ファーム(FW:36584)の組み合わせで起こる問題のようです。
> SIMを入手し、現在解析中です。

上記件につきまして,解決法や回避法など解析状況はいかがでしょうか。

以上,お手数おかけしますが,ご確認お願いいたします。

古関です。

大変申し訳ありません。

弊社でも症状の確認はできていますが、
具体的な原因と対策までは分かっていません。

FW:36584とArmadillo-IoT G3Lで使用している
モデム制御ソフト(ModemManager)と本eSIMとの組み合わせで起こることは分かっています。

ModemManagerを使用せずに、手動でチャットスクリプト等でATコマンドを実行し、
ダイヤルアップした場合問題なく通信できています。

現在ご提案できる対策としては、
ModemManagerを使用せずに自前でダイヤルアップするか、
一つ古いファームウェア(FW:30063)を使用し、FW:36584で修正された問題が発生した場合、
再接続やリブートでカバーし運用するか、となります。

よろしくお願いします。

KES)小西です。

> 現在ご提案できる対策としては、
> ModemManagerを使用せずに自前でダイヤルアップするか、
> 一つ古いファームウェア(FW:30063)を使用し、FW:36584で修正された問題が発生した場合、
> 再接続やリブートでカバーし運用するか、となります。

ですが、こちらでは30063でも発生することがわかりました。
26730にすると3台中2台発生しております。

ATコマンドでの直接制御の場合もタイミング等の問題で再現率が違う可能性があるかと思われます。

古関です。

> ですが、こちらでは30063でも発生することがわかりました。
> 26730にすると3台中2台発生しております。
>
> ATコマンドでの直接制御の場合もタイミング等の問題で再現率が違う可能性があるかと思われます。

FW:36584で一度問題が発生した個体のファームを、FW:30063やFW26730に書き戻したでしょうか?
それとも、はじめからFW:30063やFW26730の状態でも発生したでしょうか?

よろしくお願いします。

> 古関です。
>
> > ですが、こちらでは30063でも発生することがわかりました。
> > 26730にすると3台中2台発生しております。
> >
> > ATコマンドでの直接制御の場合もタイミング等の問題で再現率が違う可能性があるかと思われます。
>
> FW:36584で一度問題が発生した個体のファームを、FW:30063やFW26730に書き戻したでしょうか?
> それとも、はじめからFW:30063やFW26730の状態でも発生したでしょうか?
>
> よろしくお願いします。

出荷状態でのFW26730:動作している。
出荷状態でのFW36584→FW30063:切断する。
出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:3台中2台切断する。
になります。

出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:の動いているものも
各FW36584、FW30063で動作させているため、フラッシュのデータが更新されている可能性はあります。
データ領域のダウンコンパチを通常考慮しないため、その領域のデータに依存している可能性はありますが。。。

古関です。

> 出荷状態でのFW26730:動作している。
> 出荷状態でのFW36584→FW30063:切断する。
> 出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:3台中2台切断する。になります。
>
> 出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:の動いているものも
> 各FW36584、FW30063で動作させているため、フラッシュのデータが更新されている可能性はあります。
> データ領域のダウンコンパチを通常考慮しないため、その領域のデータに依存している可能性はありますが。。。

ご確認ありがとうございます。

FW36584での問題発生時に、モジュール内の不揮発性メモリに何らかのパラメータデータが保存され、
ファームウェアを書き戻したとしても、それが悪影響をしている可能性があります。

・出荷状態でのFW36584→FW30063:切断する。
・出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:3台中2台切断する。

お手数をおかけしますが、
上記2台の個体に対して、以下の手順でモジュールを「工場リセット」したあと
問題のeSIMでの接続性を見ていただけないでしょうか?

---------------------------------------------------------------
root@armadillo:~# service connection-recover stop
root@armadillo:~# service ModemManager stop

cu -l /dev/ttyACM0 -s 115200

AT&F
OK

AT^SCFG="MEopMode/Factory","all"
OK

AT+CFUN=1,1
OK
※モジュールがリブートする

^SHUTDOWN
usb 2-1: USB disconnect, device number 2
cdc_ether 2-1:1.0 usb1: unregister 'cdc_ether'
usb-ci_hdrc.1-1, CDC Ethernet Device
cdc_acm 2-1:1.2: failed to set dtr/rts
cu: Got hangup signal

Disconnected.

(モジュールがリブートするとcuが勝手に終了する)
root@armadillo:~#

※モジュールが再起動し以下のログが出るまで待つ
usb 2-1: new high-speed USB device number 3 using ci_hdrc
cdc_ether 2-1:1.0 usb1: register 'cdc_ether' at
usb-ci_hdrc.1-1, CDC Ethernet Device, 02:80:70:06:22:00
cdc_acm 2-1:1.2: ttyACM0: USB ACM device
---------------------------------------------------------------

KES)小西です。

> FW36584での問題発生時に、モジュール内の不揮発性メモリに何らかのパラメータデータが保存され、
> ファームウェアを書き戻したとしても、それが悪影響をしている可能性があります。
>
> ・出荷状態でのFW36584→FW30063:切断する。
> ・出荷状態でのFW36584→FW30063→FW26730:3台中2台切断する。
>
> お手数をおかけしますが、
> 上記2台の個体に対して、以下の手順でモジュールを「工場リセット」したあと
> 問題のeSIMでの接続性を見ていただけないでしょうか?
すみません。環境が違う点を言ってませんでした。

Linuxバージョン:kernel 3.14
イメージ:x1-debian-builderで生成
でSIMはIIJのUSIMです。

これでも同じ現象が出ております。
また、リセットしても結果は変わらず発生します。

セッションが蹴られるときは必ず
Nov 16 15:20:35 armadillo ModemManager[1496]: (ttyACM0): <-- '+COPS: 0,2,"44020",7OK'
が出ており、Softbankと誤認識しております。
また、ほかの気になる点としては、途中からsyslogでModemManagerのログが
Nov 16 15:20:35 armadillo ModemManager[1496]: ModemManager[1496]: (ttyACM0): <-- '+CSCS: "UCS2"OK'
Nov 16 15:20:35 armadillo ModemManager[1496]: ModemManager[1496]: (ttyACM0) device open count is 1 (close)
Nov 16 15:20:35 armadillo ModemManager[1496]: ModemManager[1496]: Modem has 3GPP capabilities, enabling the Modem 3GPP interface...
のように出力され、2重起動?のように出力されます。

ちなみに、ATコマンドでやった場合、古関様の方では動作したとのことですが、
同じスクリプトをいただけないでしょうか?
こちらでも、まったく同じ手順で確認してみたいと思います。

初期投稿した広瀬です。

■新しい発見

 FW36584でLTE接続不良が連続的に発生している時、
 「FW36584を上書きアップデートすると状況が改善する」ようです。

 理由はわかりません。
 ファーム上書きで、ELS31の何かの領域が初期化されるのでしょうか。

 もしELS31のファーム領域やデータ領域をエクスポート出来るのであれば、
 メーカーで差分を見て貰うと何か判るかもしれません。

■再現手順
 1、ELS31-Jを最新ファームFW36584で起動する。
 2、契約中SIMカードを挿入。電源ON。LTE接続。PING送達を確認。
 3、電源OFF。解約済SIMカードを挿入。電源ON。(意図時にLTE接続エラーを発生させる)
 4、電源OFF。契約中SIMカードを再び挿入。電源ON。LTE接続不良が連続発生。
 5、ELS31-Jを【最新ファームFW36584で上書き】する。リブード。LTE接続。PING送達を確認。

 ※検証中は解約済みSIMを挿入し、意図時にLTE接続エラーを発生させています。

 上記手順で4回確認し、4回連続で改善(即接続)しました。
 もう少し回数を重ねて、確実性を確認しようと思います。

広瀬です。

■追加情報

 「FW36584を上書きアップデートすると状況が改善する」のあと、
 電源OFF/ONを実施すると、不具合がが再発しました。

 不思議なのは、
 不具合発生後に再び「FW36584を上書きアップデートすると状況が改善する」ことです。

■再現手順
 1、ELS31-Jを最新ファームFW36584で起動する。
 2、契約中SIMカードを挿入。電源ON。LTE接続。PING送達を確認。
 3、電源OFF。解約済SIMカードを挿入。電源ON。(意図時にLTE接続エラーを発生させる)
 4、電源OFF。契約中SIMカードを再び挿入。電源ON。LTE接続不良が連続発生。
 5、ELS31-Jを【最新ファームFW36584で上書き】する。リブード。LTE接続。PING送達を確認。
 6、電源OFF。電源ON。LTE接続不良が連続発生。
 7、ELS31-Jを【最新ファームFW36584で上書き】する。リブード。LTE接続。PING送達を確認。
 8、電源OFF。電源ON。LTE接続不良が連続発生。

古関です。

他のスレッドで問い合わせがありましたので、結論を書いておきます。

>  キャリア:IIJ モバイルタイプ/I
本件はフルMVNO SIMを使った場合にLTE接続が不安定になるという症状と考えています。

以下でリリースしたソフトウェア(ModemManager)以降のバージョンを使うことで
フルMVNO系のSIMでの接続ができます。
https://armadillo.atmark-techno.com/news/20190820/software-update-aiotg…
(今のところ、IIJ, 丸紅のSIMで確認ができおります)