Armadilloフォーラム

入江です。

Armadilloの起動時にoverlayfsの設定を行う前に、USBメモリ内に配置された
update-hook.shを実行するinitramfsを作成してみました。

添付のinitramfs_x1-update.cpio_.gzをinitramfs_x1-update.cpio.gzにリネー
ムしてから以下の手順を行ってください。

まず、下記手順に従ってLinuxカーネルをビルドしてください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-x1/armadillo-x1_product_manu…

ただし、「initramfsアーカイブへのシンボリックリンク作成」では下記コマ
ンドを実行し、添付のinitramfsへのシンボリックリンクを作成してください。

[ATDE]$ ls
initramfs_x1_update.cpio.gz linux-4.9-x1-at[version]
[ATDE]$ cd linux-4.9-x1-at[version]
[ATDE ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ ln -sf ../initramfs_x1-update.cpio.gz initramfs_x1.cpio.gz

次に下記手順に従ってuImageをArmadillo-X1に書き込んでください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-x1/armadillo-x1_product_manu…

使い方としましては、U-bootでoptargsにusb_updateを指定し、bootします(下
記実行例はoverlayfsも有効)。

=> setenv optargs overlay usb_update
=> boot

上記の設定をした場合、起動時に最大約5秒間USBメモリの認識を待ちます。

USBメモリは認識されるまでに多少時間がかかるために、認識されるまで待つ
必要があります。
今回デフォルトの待ち時間は5秒に設定してありますが、usb_update=10のよう
に指定することで、任意の秒数待つようになります。
USBを認識するために十分な時間を設定する必要がありますが、USBが挿さって
いない場合にその時間分起動が遅くなるため、お客様で試していただいてこの
時間を調節してください。

その時間内に一番最初に認識したUSBメモリの第1パーティション内直下に配置
されたupdate-hook.shを自動実行します。
そのため、ご使用時はアップデート用のUSBメモリのみArmadilloに挿してご使
用ください。
また、USBメモリを認識しても、update-hook.shがない場合は何もしません。

あとはUSBメモリ内直下にupdate-hook.shという名前でアップデートの処理が
書かれたスクリプトを配置することで、起動時にoverlayfsの設定が行われる
前にユーザーランドのアップデートをすることができます。