Armadilloフォーラム

Armadillo640 コンソール出力を抑制する方法

sumi.t

2021年5月27日 10時35分

Armadillo440の後継としてArmadillo640への移行をしております。

製品にはシリアル接続の周辺機器が3台接続されるため、440では
以下の設定で、製品調査が発生した場合だけ、JPで保守モードに
してコンソールを使用しておりました。

〇 Armadillo-440 液晶モデル開発セットスタートアップガイド
 「11.2.1. コンソールの設定」 コンソール指定子:none

640においても同じ抑制をしたいのですが、該当資料が見つけられず、
『コンソール指定子:none』
は試してみたのですが、起動途中で止まってしまいうまくいきません
でした。

お手数ですが、640における資料や、設定方法をご存じでしたら、
ご教授願えないでしょうか?

ファイル ファイルの説明
armadillo-440_startup_guide_ja-2.0.1.pdf
コメント

申し訳ありません。
640の環境を記載しておりませんでしたので、追加させて頂きます。

〇 Armadillo 640環境
 ・ Debian GNU/Linux 9
 ・ インストールディスクイメージ(v20201224)

となります。

at_akihito.irie

2021年5月28日 11時47分

入江です。

1点確認させてください。

> 製品にはシリアル接続の周辺機器が3台接続されるため、440では
> 以下の設定で、製品調査が発生した場合だけ、JPで保守モードに
> してコンソールを使用しておりました。

3台のシリアル接続の周辺機器は、それぞれArmadillo-640のどのインターフェー
スに接続するかなど、システムの構成を教えていただけますでしょうか。

以上、よろしくお願いいたします。

入江様

システム構成についてご連絡させて頂きます。

① UART1 (ttymxc0) : シリアル機器との通信
② UART2 (ttymxc1) :シリアル機器との通信
③ UART3 (ttymxc2) : シリアルプリンタとの通信
※ ①、②はボーレート等が異なるシリアル機器が接続され、D-SUB9のコネクタは非搭載

理想は、JPでコンソール出力ON/OFFが抑制できることですが、コンソール出力が必須に
なるということでしたら、別途USBシリアル変換ケーブルを接続した場合にだけコンソール
出力が見えるという形でも良いと考えております。

at_akihito.irie

2021年6月2日 14時49分

入江です。

以下のような動作をするubootのパッチを作成してみましたので添付します。

- 保守モードで起動時
-- CON9のUART1にu-bootやカーネルのコンソールを出力
- オートブートモードで起動時
-- コンソールの出力先を仮想端末(/dev/tty1)にしてシリアルに出力しない

適用方法は、まず以下からu-boot-a600-v2018.03-at8をATDEにダウンロードし
ます。
https://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-640/sourc…

展開して、パッチを適用します。パッチファイルへのパスは適宜変更してください。

[ATDE]$ tar xf u-boot-a600-v2018.03-at8.tar.gz
[ATDE]$ cd u-boot-a600-v2018.03-at8
[ATDE ~/u-boot-a600-v2018.03-at8]$ patch -p1 < /path/to/silent_uboot.patch

デフォルトコンフィギュレーション適用後、menuconfigからsilentまわりのコ
ンフィギュレーションを有効にします。

[ATDE ~/u-boot-a600-v2018.03-at8]$ make ARCH=arm armadillo-640_defconfig
[ATDE ~/u-boot-a600-v2018.03-at8]$ make ARCH=arm menuconfig

有効にするコンフィギュレーションは以下の4つです。

Console -->
    [*] Support a silent console
        [*]   Only silence the U-Boot console
	[*]   Changes to the 'silent' environment variable update immediately
	[*]   Allow flags to take effect on relocation

コンフィギュレーション変更後、ビルドして生成されたu-boot.imxを
Armadilloに書き込みます。

[ATDE ~/u-boot-a600-v2018.03-at8]$ make CROSS_COMPILE=arm-linux-gnueabihf-
[ATDE ~/u-boot-a600-v2018.03-at8]$ ls u-boot.imx
u-boot.imx

ubootの書き換え手順は以下を参照してください。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-640/armadillo-640_product_ma…

なお、保守モードにはuboot起動時に、

- CON9の1ピンがLow
- SW1を押している

のどちらかで入ります。

そのため、CON9周りのハードウェアを拡張する際は、通常起動時に
CON9の1ピンがLowにならないように注意してください

ファイル ファイルの説明
silent_uboot.patch