カスタマイズしたオリジナルArmadillo-Jをプロダクトとしてソースツリー(uCliux-dist)に登録する方法を説明します。
プロダクトとして登録することで、recoverやbaseのようにコンフィグメニュー上から選択する事ができ、そのデフォルト設定を保持する事ができます。
また、ソースツリー(uClinux-dist)がアップデートされた場合でも、ディレクトリをコピーすることでプロダクトの設定を移行する事ができます。
ここでは、Baseイメージに修正を加えて、新たに"Armadillo-J.Sample"プロダクトを作成します。
1. Sampleプロダクト用のディレクトリを作成
uClinux-dist/vendors/Armadillo-J.Base をコピーして、Armadillo-J.Sampleというディレクトリを作成します。(カレントディレクトリは uClinux-dist とします)
[PC uClinux-dist] <span class="input">cp -a vendors/Armadillo-J.Base vendors/Armadillo-J.Sample
2. コンフィグでArmadillo-J.Sampleプロダクトを選択
"make menuconfig" を実行し、以下のように追加されたプロダクトを選択します。
Target Platform Selection --->
(AtmarkTechno/Armadillo-J.Base) Vendor/Product
(X) AtmarkTechno/Armadillo-J.Sample
3. コンフィグで各種設定を変更
カーネル、ライブラリ、アプリケーションの設定を変更します。変更方法は、アプリケーション開発手順を参照して下さい。変更した内容はそれぞれ、linux-2.4.x/.config, uClibc/.config, config/.config に保存されます。
4. 変更した設定内容をSampleプロダクトのデフォルト設定にする
"make menuconfig" を実行し、以下のように選択します。
Target Platform Selection --->
[*] Update Default Vendor Setting
これにより、カーネル、ライブラリ、アプリケーションの各設定ファイルが、それぞれ vendor/AtmarkTechno/Armadillo-J.Sample 以下の config.linux-2.4.x, config.uClibc, config.vendor として保存されます。
5. ユーザランドの変更
vendors/AtmarkTechno/Armadillo-J.Sample配下の Makefile や、etc ディレクトリの内容を変更する事で、ユーザランドを変更する事ができます。詳しくはユーザランドの変更方法を参照して下さい。