ボード本体のフラッシュメモリに書き込む、指定イメージファイルを作成する方法を記載します。
指定イメージの種類
ROMイメージ書き込みで「指定イメージ」を指定された場合は、下記の2種類のイメージファイルをあらかじめご用意ください。
ファイル内容 | 注意事項 |
---|---|
イメージファイル | ファイルタイプ:gz, tar, zip, tgz ファイルサイズ上限:4GB以下[*1] |
MD5ファイル | ファイルタイプ:txt, md5 ファイルサイズ上限:2MB以下 |
[*1] 本体基板に書き込むイメージファイルのサイズ上限については、製品マニュアルをご覧ください。
指定イメージの作成方法
ブートローダー
1. 製品マニュアル記載の「ブートローダーをビルドする」を参照し、ブートローダーイメージのビルドを行ってください。
Armadillo-IoTゲートウェイG3 製品マニュアル「ブートローダーをビルドする」
2. ビルドが終了すると、U-Bootディレクトリにイメージファイル「u-boot-x1.bin」が作成されています。
[PC ~/uboot_2016.07-at[version]]$ ls u-boot-x1.bin u-boot-x1.bin
3. 次に、以下コマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。
[PC ~/uboot_2016.07-at[version]]$ md5sum u-boot-x1.bin > u-boot-x1.bin.md5
4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。
- u-boot-x1.bin
- u-boot-x1.bin.md5
Linuxカーネル (Linux-3.14-x1, Linux-4.9-x1 共通)
1. 製品マニュアル記載の「Linuxカーネルをビルドする」を参照し、 Linuxカーネルイメージのビルドを行ってください。
Armadillo-IoTゲートウェイG3製品マニュアル「Linuxカーネルをビルドする」
2. ビルドが終了すると、arch/arm/boot/ディレクトリにイメージファイル「uImage」が作成されます。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ ls arch/arm/boot/uImage uImage
3. ビルド後、次のコマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ md5sum arch/arm/boot/uImage > uImage.md5
4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。
- uImage
- uImage.md5
Device Tree Blob (Linux-3.14-x1, Linux-4.9-x1 共通)
Linuxカーネルイメージのビルドを行うと、同時にDevice Tree Blobも生成されます。
Device Tree Blobは製品型番によってファイル名が異なります。
Armadillo-IoTゲートウェイ G3(型番: AGX3*2*-***Z、AGX3*0*-XXXZ、AGX315*-XXXZ)の場合
1. ビルドが終了すると、arch/arm/boot/dts/ディレクトリに「armadillo_iotg_g3.dtb」が作成されます。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ ls arch/arm/boot/dts/armadillo_iotg_g3.dtb armadillo_iotg_g3.dtb
2. ビルド後、次のコマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ md5sum arch/arm/boot/dts/armadillo_iotg_g3.dtb > armadillo_iotg_g3.dtb.md5
3. 以下2つのイメージファイルをお送りください。
- armadillo_iotg_g3.dtb
- armadillo_iotg_g3.dtb.md5
Armadillo-IoTゲートウェイ G3 M1-Dモデル/M1-Sモデル (型番: AGX314*-***Z)の場合
1. ビルドが終了すると、arch/arm/boot/dts/ディレクトリに「armadillo_iotg_g3_m1.dtb」が作成されています。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ ls arch/arm/boot/dts/armadillo_iotg_g3_m1.dtb armadillo_iotg_g3_m1.dtb
2. ビルド後、次のコマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。
[PC ~/linux-4.9-x1-at[version]]$ md5sum arch/arm/boot/dts/armadillo_iotg_g3_m1.dtb > armadillo_iotg_g3_m1.dtb.md5
3. 以下2つのイメージファイルをお送りください。
- armadillo_iotg_g3_m1.dtb
- armadillo_iotg_g3_m1.dtb.md5
Debian GNU/Linux ユーザーランド (Jessie/Stretch共通)
1. 製品マニュアル記載の「Debian GNU/Linux ルートファイルシステムをビルドする」を参照し、Debian GNU/Linuxルートファイルシステムのビルドを行ってください。
Armadillo-IoTゲートウェイG3 製品マニュアル「Debian GNU/Linux ルートファイルシステムをビルドする」
2. ビルドが終了すると、x1-debian-builderディレクトリにイメージファイル「debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz」が作成されます。
[PC ~/x1-debian-builder-[version]]$ ls debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz
3. 次に、以下コマンドを実行し、MD5ファイルを生成します。
[PC ~/x1-debian-builder-[version]]$ md5sum debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz > debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz.md5
4. 以下2つのイメージファイルをお送りください。
- debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz
- debian-[version]-armhf_aiotg3_YYYYMMDD.tar.gz.md5
指定イメージファイルの送付方法
指定イメージファイルは、ご発注時まで[*1]に「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」からお送りください。
「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」のアクセス方法については、ご発注時に営業担当よりご案内いたします。
注意事項
- ROMイメージは、BTOサービスお申込み時にお客様に提供いただきます。
- 弊社ではMD5ファイルの照合のみを行い、イメージファイルの動作確認は行いません。
- ROMイメージ書き込みについての注意事項は、「Armadillo BTOサービスのご案内(各製品シリーズの共通事項)」の「ソフトウェアの保証」の項目をご確認ください。
[*1] 期日までに指定イメージファイルをお送りいただけなかった場合、納期をお約束いたしかねますのであらかじめご了承ください。お手続きの流れについては、「Armadillo BTOサービスのご案内(各製品シリーズの共通事項)」の「お申込みから納品までの流れ」の内容をご確認ください。