ボード本体のフラッシュメモリに書き込む、指定イメージファイルを作成する方法を記載します。
必要なもの
本手順を実行するために必要なものは以下の通りです。
- 以下の条件を満たすArmadillo-IoT ゲートウェイ G4本体
- 開発完了済みのソフトウェアが書き込まれていること
- インターネットに接続されていること
- シリアルインターフェース経由で操作できること
- 作業用PC(シリアルインターフェース経由でArmadillo-IoT ゲートウェイ G4を操作できるもの)
- 16GB程度のmicroSDカード
- 16GB程度のUSBメモリ
指定イメージの種類
ROMイメージ書き込みで「指定イメージ」を指定された場合は、下記の2種類のファイルをあらかじめご用意ください。
ファイル内容 | 注意事項 |
---|---|
イメージファイル | ファイルタイプ:gz, tar, zip, tgz ファイルサイズ上限:4GB以下[*1] |
MD5ファイル | ファイルタイプ:txt, md5 ファイルサイズ上限:2MB以下 |
[*1] 本体基板に書き込むイメージファイルのサイズ上限については、製品マニュアルをご覧ください。
指定イメージの作成方法
インストールディスクイメージ作成方法
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4では、開発完了後のArmadilloのソフトウェアを、別のArmadilloにクローンするインストールディスクを作成することができます。
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4のBTOでは、このクローン用インストールディスクイメージを当社にファイル交換サイトを通じて送っていただくことで、指定イメージを書き込んだ状態でArmadillo-IoT ゲートウェイ G4を出荷します。
インストールディスクイメージの作成方法につきましては、まずはArmadillo Base OS 開発ガイド記載の「量産用インストールディスクの作成」の手順を実行し、量産用インストールディスクの作成と動作確認を行なってください。
Armadillo Base OS 開発ガイド「量産用インストールディスクの作成」
※注意※
「開発したシステムをインストールディスクにする」の手順を実行する際に、"Custom partition size (MB, [0] - 30026):"と聞かれますが、何も入力せずにEnterを押下してください。
何か数値を入力しても手順上問題ありませんが、「インストール時に任意のシェルスクリプトを実行する」で説明している機能はBTOでは使用できないため、カスタムパーティションを作成する必要はありません。
その後、Armadillo-IoT ゲートウェイ G4に作成したインストールディスクであるmicroSDカードと、USBメモリを接続してください。
このUSBメモリの中のファイルは消えてしまいますので、消えてほしくないファイルがある場合は予めバックアップをとっておいてください。
また、このUSBメモリ以外のUSBメモリやUSB接続のSDカードリーダーなどを接続しないでください。
Armadillo上で以下のコマンドをコピーアンドペーストで実行し、BTO向けインストールディスクイメージ作成用シェルスクリプト「bto_image_shrinker.sh
」をダウンロードしてください。
[armadillo]# wget https://download.atmark-techno.com/misc/armadillo-iot-g4/BTO/bto_image_shrinker.sh && chmod +x bto_image_shrinker.sh
次に、ダウンロードしたbto_image_shrinker.sh
を実行します。
[armadillo]# ./bto_image_shrinker.sh
bto_image_shrinker.sh
の実行が正しく完了すると、以下のようなログが出力されます。
「install disk image shrinked successfully!」という文字列が表示されれば成功です。
[armadillo]# ./bto_image_shrinker.sh prepare for shrinking install disk image mkfs.fat 4.2 (2021-01-31) shrinking btrfs file system in sd card Warning: Shrinking a partition can cause data loss, are you sure you want to continue? Yes/No? yes Information: You may need to update /etc/fstab. dumping install disk image to USB memory zip warning: Reading FIFO (Named Pipe): bto_install_disk_image.img 933232640 bytes (933 MB, 890 MiB) copied, 210 s, 4.4 MB/s 905+0 records in 905+0 records out 948961280 bytes (949 MB, 905 MiB) copied, 211.125 s, 4.5 MB/s (deflated 38%) verifing written image is correct adding: bto_install_disk_image.img.md5 (stored 0%) -rwxr-xr-x 1 root root 565M Feb 2 16:29 bto_install_disk_image.img.zip install disk image shrinked successfully!
USBメモリにbto_install_disk_image.img.zip
という名前のインストールディスクイメージファイル及び、MD5ファイルをまとめてzip圧縮したファイルが生成されますので、これをアットマークテクノに送付してください。
なお、この手順で作成したUSBメモリは、WindowsPCに接続してもアクセスすることができます。
指定イメージファイルの送付方法
指定イメージファイルは、ご発注時まで[*1]に「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」からお送りください。
「アットマークテクノ BTO イメージファイル受付サイト」のアクセス方法については、ご発注時に営業担当よりご案内いたします。
注意事項
- ROMイメージは、BTOサービスお申込み時にお客様に提供いただきます。
- 弊社ではMD5ファイルの照合のみを行い、イメージファイルの動作確認は行いません。
- ROMイメージ書き込みについての注意事項は、「Armadillo BTOサービスのご案内(各製品シリーズの共通事項)」の「ソフトウェアの保証」の項目をご確認ください。
[*1] 期日までに指定イメージファイルをお送りいただけなかった場合、納期をお約束いたしかねますのであらかじめご了承ください。お手続きの流れについては、「Armadillo BTOサービスのご案内(各製品シリーズの共通事項)」の「お申込みから納品までの流れ」の内容をご確認ください。