FAQ

開発環境を構築したのにライブラリを発見できません

開発環境を構築したにもかかわらず、下記のようなエラーが発生してAtmark Distのビルドが失敗した場合には、以前のArmadillo開発環境がインストールされたままで、開発環境をバージョンアップした可能性があります。
※以下のエラーメッセージやサンプルコマンドは、ATDE v2.0を使用した場合のものです

make[2]: ディレクトリ `/home/atmark/atmark-dist-20070727/lib/libnet' に 入ります
arm-linux-gcc  -O1 -fno-common -Wall  -I/usr/arm-linux/include -I/usr/lib/gcc/arm-linux/3.4.4//include -fno-builtin -nostdinc -I/home/atmark/atmark-dist-20070727/include -idirafter /home/atmark/atmark-dist-20070727/include/include -Dlinux -D__linux__ -Dunix -DL_openraw -o openraw.o -c net.c
net.c:12:19: stdio.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
net.c:13:20: unistd.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
         :
         :
net.c:65: error: `IPPROTO_IP' undeclared (first use in this function)
make[2]: *** [libnet.a(openraw.o)] エラー 1
make[2]: ディレクトリ `/home/atmark/atmark-dist-20070727/lib/libnet' か ら出ます
make[1]: *** [all] エラー 2
make[1]: ディレクトリ `/home/atmark/atmark-dist-20070727/lib' から出ますmake: *** [subdirs] エラー 1
[PC ~/atmark-dist-20070727]$

すでにArmadilloの古い開発環境をインストールしている場合は、古い開発環境を削除した後、新しい開発環境をインストールしてください。以下コマンドでインストールされているパッケージのバージョンを調べることができます。

[PC ~]$ dpkg -l | grep arm-linux
ii  binutils-arm-linux     2.15-6          TheGNU binary utilities, for arm-linux target
ii  cpp-3.4-arm-linux      3.4.3-13        TheGNU C preprocessor
    :
    :
[PC ~]$ dpkg -l | grep arm-cross
ii  libc6-arm-cross        2.3.2.ds1-22    GNU C Library: Shared libraries (for cross-compiling)
ii  libc6-dev-arm-cross   2.3.2.ds1-22    GNU C Library: Development Libraries and Header Files (for cross
    :
    :
[PC ~]$ apt-get --purge remove binutils-arm-linux cpp-3.4-arm-linux ... libc6-arm-cross libc6-dev-arm-cross ...

古い開発環境を削除しても、インストールされていたディレクトリが削除されない場合があります。以下のコマンドを入力してディレクトリを削除してください。

[PC ~]$ ls /usr
X11R6          bin             local   package src
arm-linux      games           lib     sbin         
backup         include         lib64   share
[PC ~]$ sudo rm -r /usr/arm-linux

古いパッケージを削除したあと、こちらにある全てのパッケージをダウンロードして、インストールしてください。 インストールには、ダウンロードしたファイル以外に、ファイル名が.debで終るものが無いディレクトリで、以下のコマンドを実行します。

[PC ~]$ dpkg -i *.deb

これで、開発環境が整いました。

また、Atmark Distのビルドには、開発用PCにインストールされている必要があるパッケージが他にもあります。このFAQを参照してください。