2.4系のカーネルで出力解像度を変更する方法について説明しいます。2.6系のカーネルをご利用の方はこちらをご参照ください。
出力解像度の変更方法はカーネルのバージョンによって異なります。
バージョン2.4.27-a9-4以降のカーネル
2.4.27-a9-4以降のカーネルでビデオ出力解像度を変更する場合、カーネルパラメータに希望解像度を指定します。 カーネルパラメータは、Hermitのプロンプトから、setenvコマンドを使って設定します。
hermit> setenv video=ep93xxfb:mode=svga
としておくことによりSVGA(800x600)になります。
mode=xxxに設定できる文字列は以下の通りです。
vga : 640x480 60Hz
vga72 : 640x480 72Hz
vga75 : 640x480 75Hz
svga : 800x600 60Hz
svga72 : 800x600 72Hz
svga75 : 800x600 75Hz
xga : 1024x768 60Hz
xga70 : 1024x768 70Hz
xga75 : 1024x768 75Hz
setenvコマンドについての詳細や注意事項については、 ソフトウェアマニュアルを参照してください。
バージョン2.4.27-a9-3以前のカーネル
バージョン2.4.27-a9-3以前のカーネルでVGA出力の画面モードや色の深度を変えるためには、カーネルを再コンパイルする必要があります。
1.コンパイルの準備
はじめに Software Manual および Atmark-dist developper's guide を参照してカーネルのコンパイルを行うための準備を行ってください
2.設定の変更
ソースコードの準備ができたらuClinux-distディレクトリに移動し、make menuconfig コマンドを実行します。
Kernel/Library/Defaults Selection --->
[ ] Customize Kernel Settings
と選択後 Exit します。
次に Main Menu にて
Console drivers --->
Frame-buffer support --->
と選択します。
この画面上の「EP93xx resolution」を選択することで画面モードを、「EP93xx Color Depth」を選択することで色の深度を変更することができます。 (より高い解像度や、高い色の深度を選択すると高負荷になり動作が遅くなります。)
設定を変更後、Exitを選択してください。
3.コンパイルとカーネルの書き換え
コンパイルを行い、作成されたカーネルイメージをArmadillo-9に書き込みます。 (書き込み方法は Software Manual を参照してください)
Armadillo-9を起動すると、設定した解像度/色深度で動作します。
X Window System を利用している場合は、/etc/X11/XF86Config-4 を編集するか、
[armadillo ~]# dpkg-reconfigure xserver-xfree86
を実行して、解像度と色の深度を再設定してください。