- 本ブログで紹介する開発環境は、あくまでも参考情報です。Armadilloでの使用に際しては、以下の点にご注意ください。
- 製品化用のプラットフォームとして推奨するものではありません。
- 本ブログで紹介している環境は、Debian GNU/Linux 9 (Stretch)かつLinux-4.9を搭載しているArmadilloにて検証を実施しました。
- 上記以外のバージョンを搭載しているArmadillo(Debian GNU/Linux 8 (Jessie)やLinux-3.14等)での動作は確認していません。
以下のブログ記事でGDBサーバを使用してArmadilo-600シリーズのリモートデバッグを行う方法をご紹介しました。
Armadillo-600シリーズ:GDBサーバを使ったリモートデバッグ
上記記事では、コマンドラインでGDBを実行して、ブレークポイントの設定やステップ実行処理なども全てコマンドで入力で行う事となっています。
この記事では、より簡単にアプリケーションのリモートデバッグを行うため、IDEを使う方法をご案内します。
この記事ではEclipseを使用します。
開発環境についての注意事項
以下の記事のようにATDE7にEclipseをインストールして動作させることが可能です。
ATDE7でEclipse IDE for C/C++ Developersを動かす
ただし、本記事執筆時点(2020/9/30)では、ATDE7にインストールしたEclipseでリモートデバッグを実行しようとしたところ、
Debug Configurationsメニューなどが正常に機能せず、リモートデバッグを行う事が出来ませんでした。
そのため、今回はWindows Subsystem For LinuxにEclipseをインストールしてリモートデバッグを行います。
Windows Subsystem For Linuxのインストール・初期設定
以下の2つの記事をご参考ください。
「Windows Subsystem for LinuxにArmadillo開発環境を構築するための手順」
「Windows Subsystem for LinuxとX Windowの連携」
Eclipseのインストール・設定
Windows Subsystem for LinuxへのEclipseのインストールおよび、
リモートデバッグのための設定手順については既に下記記事で紹介済みです。
Eclipse IDEを使ったリモートデバッグの方法
そのため、この記事ではArmadilllo-640との組み合わせ動作について今回確認した中での変化点等を列挙いたします。
Eclipseの最新版
本記事執筆時点でのEclipse最新版はEclipse2020-09です。
下記URLからダウンロードしました。
http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/eclipse/technology/epp/downloads/release/2020-09/R/eclipse-cpp-2020-09-R-linux-gtk-x86_64.tar.gz
C/C++ Applicationの設定
Debug Configrationsでデバッグ設定を新規作成すると、Mainタブの「C/C++ Aplication」の設定が空欄になっていることがあります。
この場合は「search project」を押下してデバッグ実行するプロジェクトを選択してください。
初歩的な部分ではありますがご注意ください。
GDB Commandの設定
以下の記事と同様にリンクファイルを作成しておくと、
Armadillo-600シリーズ:GDBサーバを使ったリモートデバッグ
GDB commandには「/usr/local/bin/arm-linux-gnueabihf-gdb」ではなく「gdb」と記入するだけで問題ございません。