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Armadillo-640: コンソール出力先をCON9から別のCONに変更する方法

at_shigehisa.y…
2018年6月29日 18時56分

2018年11月6日現在の追加情報

本ブログ作成時に使用したu-boot(u-boot-a600-v2018.03-at1)のバージョンが、u-boot-a600-v2018.03-at3にアップデートされた為、u-boot-a600-v2018.03-at3を使う場合、コンソール出力先が変更できません。

u-boot-a600-v2018.03-at3以降を使う場合は、 Howto : Armadillo-640: CON3、CON4(シリアルインターフェース)をコンソールとして利用する のページをご覧ください。

Armadillo-640は標準で、USBシリアル変換アダプタをCON9の「1、3、5、7、9」または「2、4、6、8、10」ピンに接続して、コンソールへメッセージを出力しています。
またCON9は、機能拡張用インターフェースの一つであり、一つのピンにi.MX6ULLの複数の機能がマルチプレクスされています。
ここでCON9に拡張機能を割り付けると、コンソール出力が無効になる場合があります。
この場合、以下の手順でu-bootコンフィグレーションを変更して再ビルドすると、CON3/4を使ってコンソールへメッセージが出力できます。

  • Armadillo-640 製品マニュアルの10.1. ブートローダーをビルドするの手順2「デフォルトコンフィギュレーションの適用」を実行して下さい。

    [PC ~]$ cd u-boot-a600-v2018.03-at[version]
    [PC ~/u-boot-a600-v2018.03-at[version]]$ make ARCH=arm armadillo-640_defconfig
  • make ARCH=arm armadillo-640_defconfigコマンドを実行した後、以下のコマンドを実行して下さい。

    $ make ARCH=arm menuconfig

    u-bootコンフィグレーションを設定する画面が開きます。

    上記で表示される画面で、以下のコンフィギュレーションを変更してください。
    ARM architecture ->
     Console UART select (UART1) --->
       () UART1
       (X) UART3 <-を選択
     Boot arguments
       「root=/dev/mmcblk0p2 rootwait」を
       「console=ttymxc2,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootwait」に変更

  • 上記のコンフィグレーション変更した後、u-bootをビルドして下さい。
    ビルド後のファイルをArmadilloに書きこめばコンソール出力をCON3/4に変更できます。