2009年3月26日16時10分
Armadillo各製品のソフトウェアとドキュメントのアップデートを行いました。以下の製品が対象になります。
- Armadillo-9
- Armadillo-210
- Armadillo-220
- Armadillo-230
- Armadillo-240
- Armadillo-300
- Armadillo-500 Dev
- Armadillo-500 FX
なお、今回の更新は付属CD-ROM version 20090326から含まれます。ダウンロードサイトのデータはすでに更新済みです。
カーネル
Armadillo-9 (linux-2.6.12.3-a9-17)
- オートネゴシエーションがドライバ初期化時にしか実行されない問題を修正しました
Armadillo-9/210/220/230/240 (linux-2.6.12.3-a9-17)
- itimerが指定した時間間隔で動作しない問題を修正しました
Armadillo-300(2.6.12.5-at8)
- itimerが指定した時間間隔で動作しない問題を修正しました
Armadillo-500 Dev(linux-2.6.18-at11)
- オーディオドライバの録音時にポップノイズが入る問題を修正しました
- Oprofileを使用できるように修正しました
Armadillo-500 Dev/Armadillo-500 FX(linux-2.6.26-at4)
- Armadillo-500 Dev(開発ボード)でlinux-2.6.26-atが使用できるようになりました 今後、Armadillo-500 Dev用のカーネルはlinux-2.6.26-atがメインとなり、linux-2.6.18-atはメンテナンスリリースとなります
- Armadillo-500 Dev用オーディオドライバの録音時にポップノイズが入る問題を修正しました
- Oprofileが使用できるように修正しました
- MMCドライバを2.6.28.4からバックポートしました
Atmark-dist(atmark-dist-20090318)
ビルド環境
- make distcleanが正常に行われるようにファイルを整理しました
- make romfsを行う際、'dangling symlink'があるときにエラーとなる問題を修正しました
- makeを行う際、標準出力をリダイレクトするとエラーとなる問題を修正しました
- インクルードパスが適切なディレクトリとなるよう修正しました
パッケージ
- mtd-utilsをアップデートし、flash_eraseallの処理パーセント表示が100%にならない問題を修正しました
- 異なるユーザでa500fx-demoをmakeするとエラーとなる問題を修正しました
- at-cgiのNetwork設定機能で、設定可能なIPアドレス範囲がRFC1918に沿っていない問題を修正しました
- at-cgiのファームウェアアップデート機能で、イメージファイル以外のファイルが表示される問題を修正しました
- vendors/AtmarkTechno/*/etc/init.d/functionsの成否判定(check_status)関数が必ず成功と判断されていた問題を修正しました
プロダクト
- at-cgiについてのドキュメントを更新しました。また、at-cgiが使われていないプロダクトでsudoをデフォルトで無効としました
- thttpdの設定を全プロダクトで共通となるよう修正しました
- C-c入力により、ブートプロセスをkillできるように修正しました
- Armadillo-500 Dev、Armadillo-500 FXにおいて、ledデバイスがない場合ledctrlが永遠のループになってしまう問題を修正しました
- Armadillo-500 Dev、Armadillo-500 FXにおいて、内蔵NORフラッシュメモリのデバイスファイル名が他の製品と異なっていたため、他の製品と同じデバイスファイル名を追加しました
Hermit-At
全プロダクト
- フラッシュメモリに書き込んだイメージのチェックサムを計算する機能を追加しました。
Armadillo-500
- クロックを532MHzに変更するとシリアルからゴミが出力される問題を修正しました
- DDR-SDRAMのデータシートの変更に伴い、AUTO-REFRESH間隔を変更しました (「MT46H32M16LF_1.fm - Rev. M 02/08 EN」から「512mb_ddr_mobile_sdram_t47m_density__1.fm - Rev. F 11/08 EN」へのtRFCの変更)
ドキュメント
全般
- 誤記、表記ゆれを修正しました
- 全マニュアルで記述内容の統一をおこないました
Armadillo-210
- ハードウェアマニュアル: 「図8.1. Armadillo-210のケース形状」に横方向寸法を追加しました
Armadillo-220/230/240
- ハードウェアマニュアル: 「図7.1. Armadillo-220の基板形状」左端面からJP1までの寸法を追加しました
Armadillo-300
- スタートアップガイド: WPAの設定に関して追記しました
Armadillo-500
- Armadillo-500 リビジョン情報: データ形式にDocbookを採用しました
Armadillo-500 FX
- インターフェースボード ハードウェアマニュアル: 「図 3.1. Armadillo-500 FX インターフェースボード ブロック図」のCSPI3ポートがタッチスクリーンICおよびLCD拡張ポートに接続するように修正しました
開発環境
- ATDE: atmark-dist-20090318に含まれるmtd-utilsをビルドするのに必要なliblzo2, liblzo2-devをデフォルトでインストールしました
- ATDE: Armadillo-500, Armadillo-500 FXのユーザーランドをビルドするのに必要なクロス開発用ライブラリをデフォルトでインストールしました
製品別の更新履歴
詳細な変更内容につきましては、各製品の更新履歴をご覧下さい。
- Armadillo-9 更新履歴
- Armadillo-210 更新履歴
- Armadillo-220 更新履歴
- Armadillo-230 更新履歴
- Armadillo-240 更新履歴
- Armadillo-300 更新履歴
- Armadillo-500 更新履歴
- Armadillo-500-FX 更新履歴
注意事項
クロスライブラリ
今回リリースされるatmark-dist-20090318からmtd-utilsのビルドにliblzoが必要になりました。
これまでと同じ開発環境を使用される場合には、liblzo2とliblzo2-devのクロス開発用ライブラリパッケージをインストールする必要があります。
今回同時にリリースされるATDE2 v20090324には、上記クロス開発用ライブラリパッケージがデフォルトでインストールされています。新しく開発環境を構築される方は、ATDE2 v20090324をご使用ください。
詳しくは、以下のFAQをご参照ください。
Armadillo-500 Devの標準Linuxカーネル
これまでArmadillo-500 Devの標準Linuxカーネルはlinux-2.6.18-atでしたが、今回のリリースでlinux-2.6.26-atに変更されます。linux-2.6.18-atは、今後メンテナンスリリースとなります。 今後Armadillo-500 Devを使用して新規に開発を開始される場合は、linux-2.6.26-atをご使用ください。