2015年2月25日00時00分
Armadillo-800シリーズのソフトウェアと開発環境のアップデートを行いました。
このリリースはダウンロードページ、またはユーザーズサイトからダウンロード可能です。
Linux カーネル (v3.4-at11)
- AVコーデックミドルウェア (ACM) デコーダーの異常停止問題修正
ファームウェア (v3.01)
- AVコーデックミドルウェア (ACM) デコーダーの異常停止問題修正
Atmark Dist (v20150223)
- Bash 4.3.33 を追加 (ShellShock対応版)
- ATDE5 で zcip をコンパイルできるように修正
ATDE5 (v20150223)
-
クロスパッケージ (Armadillo用)
- GStreamer ACM Plugin
- AVコーデックミドルウェア (ACM) デコーダーの異常停止問題修正
- OpenSSL v1.0.1e-2+deb7u14
- Heartbleed 脆弱性修正
- GNU Libc v2.13-38+deb7u7
- GHOST、他 脆弱性修正
- libnet0-dev, libpcap0.8-dev
- zcip をコンパイルするために追加
- GStreamer ACM Plugin
-
ネイティブパッケージ (i386, amd64)
- Debian 7 Wheezy 2015年2月23日相当にアップデート
標準イメージファイル
カーネル、Atmark Dist、ATDEの変更に伴い、標準イメージが変更となります。
Armadillo-840
- カーネル linux-a840-v1.07.bin.gz
- ユーザーランド romfs-a840-v1.05.img.gz
- ファームウェア squashfs-a800-firmware-v3.01.img1
Armadillo-810
- カーネル linux-a840-v1.10.bin.gz
- ユーザーランド romfs-a810-v1.07.img.gz
- ファームウェア squashfs-a800-firmware-v3.01.img1
AVコーデックミドルウェア (ACM) デコーダーの使用制限
出力画像がディスプレイサイズを超えないように、acmh264dec と acmfbdevsink の間に、必ずディスプレイに合った capsfilter を入れる
ディスプレイに合わないデーターをデコードした場合や不正な値を指定した場合、AVコーデックミドルウェアが反応しなくなります。
この問題は、 2015年7月の製品アップデート で修正されました。(2015/07/29)
WVGA(800x480)ディスプレイを接続いた場合のパイプライン例 (抜粋)
... ! acmh264dec stride=800 ! video/x-raw,width=800,height=480 ! acmfbdevsink ...
デコード開始直後に、終了処理をしない
デコード開始直後の終了処理を繰り返すとAVコーデックミドルウェアが反応しなくなります。
この問題は、2015年7月の製品アップデートで修正されました。(2015/07/29)
GST_STATE_PLAYING に遷移するまで終了処理を行わないでください。ここでの「終了処理」は、GStreamer の終了や、デバイスファイル /dev/video*
の close()
によって発生します。
GStreamerパイプラインの状態は、gst_element_get_state()
で取得できます。
AVコーデックミドルウェアの初期化方法
AVコーデックミドルウェアが反応しなくなった場合、下記の手順でAVコーデックミドルウェアを初期化してください。
[armadillo ~]# echo none > /sys/devices/platform/acm.0/codec
[armadillo ~]# echo decoder > /sys/devices/platform/acm.0/codec
acm_h264dec: H.264 Decoder of AV Codec Middleware
acm_aacdec: AAC Decoder of AV Codec Middleware