2018年3月9日18時13分
Armadillo-IoT ゲートウェイ G3/G3L、Armadillo-X1で、ごく稀に DRAM の初期化が完了せずに起動できないソフトウェア不具合があることがわかりました。
不具合対象ソフトウェアをご利用の場合、対策済みのソフトウェアにアップデートすることで不具合を回避することができます。
不具合内容
ごく稀にブートローダー(※以降 U-Boot と記載)で次に示すログが出力された後に停止し、起動できないことがあります。
U-Boot SPL 2016.07-atXX (month DD YYYY - HH:MM:SS)
原因
ソフトウェア(U-Boot)の不具合により、ごく稀にDRAMの初期化が終了しないことがあります。
対象製品
- Armadillo-IoTゲートウェイ G3
- Armadillo-IoTゲートウェイ G3L
- Armadillo-X1
不具合対象ソフトウェア
対象製品で、次に示すバージョンの U-Boot を使用した場合、本不具合が発生する可能性があります。
製品名称 | 不具合対象U-Bootバージョン |
---|---|
Armadillo-IoTゲートウェイ G3 Armadillo-X1 |
v2016.07-at8 ~ v2016.07-at14[※1] |
Armadillo-IoTゲートウェイ G3L | v2016.07-at8 ~ v2016.07-at13 |
[※1] v2016.07-at14を使用した場合、インストールディスク使用時(SW1を押下した状態で電源投入した場合)のみ不具合が発生する可能性があります。
不具合回避方法
次の対策済みソフトウェア[※2] 以降を使用することで本不具合を回避することができます。
v2016.07-at7以前を使用した場合は本不具合は発生しませんが、最新版へのアップデートを推奨致します。
製品名称 | 対策済みU-Bootバージョン |
---|---|
Armadillo-IoTゲートウェイ G3 Armadillo-X1 |
v2016.07-at15以降 |
Armadillo-IoTゲートウェイ G3L | v2016.07-at14以降 |
[※2] 次の製品アップデートでリリース済みです。
- Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2018年3月/Armadillo-IoT G3対象)
- Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2018年3月/Armadillo-IoT G3L対象)
- Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2018年3月/Armadillo-X1対象)
U-Bootのバージョン確認方法
電源投入直後に出力されるログを確認してください。
U-Boot 2016.07-at15 (Feb 28 2018 - 14:20:28 +0900) CPU: Freescale i.MX7D rev1.2 at 996MHz CPU: Extended Commercial temperature grade (-20C to 105C) at 39C Reset cause: POR Watchdog enabled I2C: ready DRAM: 512 MiB Boot Source: QSPI Flash Board Type: Armadillo-IoT G3L(0a200000) Revision: 0002 S/N: 2231 DRAM: 00001d05 XTAL: 00 MMC: FSL_SDHC: 0, FSL_SDHC: 1 SF: Detected N25Q64 with page size 256 Bytes, erase size 64 KiB, total 8 MiB In: serial Out: serial Err: serial Found PFUZE300! deviceid 0x30, revid 0x11 Net: FEC0
または、保守モードで起動してからversionコマンドを実行してください。
=> version U-Boot 2016.07-at15 (Feb 28 2018 - 14:20:28 +0900) arm-linux-gnueabihf-gcc ( 4.9.2-10) 4.9.2 GNU ld (GNU Binutils for Debian) 2.25