Armadillo-IoT G4のWLANとEthernetポートをブリッジ接続します。
WLANはアクセスポイントとして運用し、ArmadilloがDHCPサーバとして接続機器にIPアドレスを割り当てることを想定しています。
手順
はじめに
この記事で紹介する手順では、シリアルコンソールでArmadilloに直接ログインしてコマンド操作を行います。
シリアルコンソールを使用するのが初めての場合は、製品マニュアルなどを参考に接続環境を整えてください。
3.1.7. シリアルコンソールを使用する
また、WLANアクセスポイントの設定やDHCPサーバの設定などは、ABOS Webという設定画面を使用するとより簡単に設定が出来ます。
ABOS Webを使用する場合は、Armadilloと作業用PCを同一ネットワーク環境に接続する必要がありますので、
以下の図のように、DHCPサーバ機能を持った機器にArmadilloと作業用PCを接続するか、
Armadilloと作業用PCをEthernetで1対1で接続してください(この場合は以下の記事を参考にネットワーク設定を行ってください)
Armadillo Base OS:PCとArmadilloを有線LANで1対1接続する方法(リンクローカルアドレスで接続)
WLANアクセスポイント・DHCPサーバ設定
ABOS Webでの設定方法については下記を参考にしてください。
3.8. ネットワーク設定
コマンドラインで設定を行う場合は以下を参考にしてください。
6.17.2. 無線 LAN アクセスポイント (AP) として設定する
Ethernetポート設定
各Ethernetポートを、WLANアクセスポイントの設定で作成したブリッジインタフェースのslaveとします。
この作業ではNetworkManager(nmcli)を使用します。
まずはNetworkManagerにおいてEthernetポートを使用しているコネクションを停止します。
初期状態では「Wired connection 1」と「Wired connection 2」の2つがありますので、以下の通り停止します。
[armadillo ~]# nmcli con down "Wired connection 1"
[armadillo ~]# nmcli con down "Wired connection 2"
eth0およびeth1を使ってブリッジインタフェースのslaveとなるコネクションを作成します。
以下のコマンドでは、ABOS Webでアクセスポイントを設定した時に作成される「abos_web_br_ap」を対象としていますが、ここは都度自分の実行結果に基づいて読み替えてください。
コネクションを作成したら設定ファイルをpersist_fileコマンドで永続化保存してください。
[armadillo ~]# nmcli con add type ethernet slave-type bridge ifname eth0 master abos_web_br_ap
[armadillo ~]# nmcli con add type ethernet slave-type bridge ifname eth1 master abos_web_br_ap
[armadillo ~]# persist_file /etc/NetworkManager/system-connections/bridge-slave-eth0.nmconnection
[armadillo ~]# persist_file /etc/NetworkManager/system-connections/bridge-slave-eth1.nmconnection
動作確認
作成したコネクションをそれぞれupすれば、各ネットワークインタフェースをブリッジ接続した状態となります。
[armadillo ~]# nmcli con up bridge-slave-eth0
[armadillo ~]# nmcli con up bridge-slave-eth1
各EthernetポートおよびWLANアクセスポイントに他の機器を接続すれば、自動的にIPアドレスが割り当てられます。 異なるネットワークポートにそれぞれ機器を接続して、接続機器同士でpingの疎通確認が出来れば設定に成功しています。