PCとArmadillo Base OS対応のArmadilloを有線LANで1対1接続する方法です。
本ブログは、Armadillo Base OS (3.20.2-at.2)より前のバージョンが対象になります。
Armadillo Base OS (3.20.2-at.2)以降(※)のデフォルトでは、
Armadillo をPCに直接接続する場合に Link-Local の ivp4 アドレスを取得し、
1対1 でも、 https://armadillo.local:58080 で ABOS Web へ接続できるようになっています。
※)
Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2024年8月/Armadillo-IoT G4/X2対象)
Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2024年8月/Armadillo-IoT A6E対象)
Armadillo 製品アップデートのお知らせ (2024年8月/Armadillo-600シリーズ対象)
Armadillo Base OS (3.20.2-at.2より前のバージョン)のデフォルトでは、
有線LANのIPアドレスをDHCPサーバーより取得する設定のため、
DHCPクライアントに設定されているPC(※)と1対1で接続できません。
※)DHCPクライアントに設定されているPCのIPアドレス例(コマンドプロンプト→ipconfigコマンドの確認)
イーサネット アダプター イーサネット: 接続固有の DNS サフィックス . . . . .: リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: ******************************** 自動構成 IPv4 アドレス. . . . . . . .: 169.254.58.133 サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.0.0 デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
ここでは、Armadilloの有線LANをリンクローカルアドレスに設定することで、
DHCPクライアントに設定されているPCと1対1で接続します。
以下の実施にあたり、Armadilloにコンソール(※)を接続して起動し、"root"ユーザーでログインしておきます。
※)TIPS:ArmadilloのコンソールにTera Termを使用
1. コネクションの登録
まず、コネクション名(任意)で、有線LAN(ethernet)のネットワークデバイス(eth0)を登録します。
例)コネクション名「ethernet-eth0」の場合
armadillo:~# nmcli connection add con-name ethernet-eth0 type ethernet ifname eth0
以下、コネクション名「ethernet-eth0」の場合で説明します。
2. コネクションの設定
「ethernet-eth0」にリンクローカルの設定を行います。
armadillo:~# nmcli connection modify ethernet-eth0 ipv4.method link-local
3. コネクションの有効化
「ethernet-eth0」を有効化します。
armadillo:~# nmcli connection up ethernet-eth0
以上で、有線LANに「ethernet-eth0」の設定が反映された状態(※)になります。
※)IPアドレスがリンクローカルアドレス(169.254.xxx.xxx)になっている状態
armadillo:~# ifconfig eth0 eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:11:0C:33:00:F2 inet addr:169.254.251.51 Bcast:169.254.255.255 Mask:255.255.0.0 (略)
4. コネクションの設定を保存
上記コマンドだけでは、Armadilloの電源OFFやrebootによる再起動時には、「ethernet-eth0」の設定はクリアされています。
「ethernet-eth0」の設定を保存するには下記のコマンドを実行します。
armadillo:~# persist_file /etc/NetworkManager/system-connections/ethernet-eth0.nmconnection
参考)上記以外のコマンド例
「ethernet-eth0」の無効化
armadillo:~# nmcli connection down ethernet-eth0
「ethernet-eth0」の削除
armadillo:~# nmcli connection delete ethernet-eth0
IPアドレスをDHCPで取得するように設定
上記手順2のコマンドの代わりに下記コマンドを実行します。
armadillo:~# nmcli connection modify ethernet-eth0 ipv4.method auto
ここでは、コマンド例で説明しましたが、コマンド自体の説明は下記マニュアルをご参照ください。
Armadillo-IoT ゲートウェイ G4製品マニュアル「6.15. コマンドラインからネットワーク設定をする」