Armadillo-IoT G4のシリアルナンバーやArmadillo Base OSのバージョン及び、SWUpdateにおける
アップデートのバージョンの確認方法を説明します。
以下、運用時において現在のバージョン確認が必要な場合に参考にして頂ければと思います。
※コンテナ内外どちらでも確認可能です。
はじめに
Armadillo-IoT G4はeMMC(ストレージ)への書き込みを最小限にする観点から、tmpfs(メモリ上に作成するファイルシステム)に保存する設定にしております。メモリ上のファイルは電源を一度落とすと消えてしまう為、開発時はコンテナ(イメージ含む)をeMMCへ書き込む様に下記の様に設定を変更します。
ファイルをeMMCへ保存に変更するコマンド # abos-ctrl podman-storage --disk (バージョン v3.15.4-at.6以降で対応) または # podman_switch_storage --disk ファイルをtmpfs(メモリ)へ保存に変更するコマンド # abos-ctrl podman-storage --tmpfs (バージョン v3.15.4-at.6以降で対応) または # podman_switch_storage --tmpfs ファイルの保存先設定を確認するコマンド(下記はeMMCへ保存する設定) # abos-ctrl podman-storage --status (バージョン v3.15.4-at.6以降で対応) または # podman_switch_storage --status Currently in disk mode, run with --tmpfs to switch
以下、コンテナをeMMCへ保存する事を前提で記載致します。
確認する内容
以下の項目について確認方法を記載します。
※印はArmadillo Base OSに含まれる為、連動してバージョンが変わります。
1.シリアルナンバー
2.Armadillo Base OSのバージョン
3.Alpine Linuxのバージョン情報(※)
4.kernelのバージョン情報(※)
5.firmwareのバージョン情報
6.SWUpdateのバージョン情報(descファイルに付けたバージョン名)
確認方法
1.シリアルナンバー
ホスト(Armadillo Base OS)側では”hexdump (以下略)”のコマンドで確認できます。
コンテナ内(例としてDebianコンテナ)で確認する場合は"bsdmainutils"をインストールします。
# apt install bsdmainutils # hexdump -v -s 0xe0 -n 8 -e '/4 "%08X"' /sys/bus/nvmem/devices/imx-ocotp0/nvmem | sed s/000000C9/00C9/
2.Armadillo Base OSのバージョン
ホスト側の”/etc/atmark-release”ファイルを読む事で確認できます。
コンテナ内では"/etc/atmark-release"をマウントする事で確認できます。
# cat /etc/atmark-release
3.Alpine Linuxのバージョン情報
ホスト側の”/etc/alpine-release”ファイルを読む事で確認できます。
コンテナ内では"/etc/alpine-release"をマウントする事で確認できます。
# cat /etc/alpine-release
4.kernelのバージョン情報
コンテナ内外問わず、下記コマンドで確認できます。
# uname -r
5.firmwareのバージョン情報
バージョン2.2.0以降では”/opt/firmware/etc/imxlib_version”というファイルが作成されます。
このファイルは2.2.0以降で作成される為、ファイルが存在しない場合は2.2.0未満となります。
ホスト側の”/opt/firmware/etc/imxlib_version”ファイルを読む事で確認できます。
コンテナ内では"/opt/firmware/etc/imxlib_version"をマウントする事で確認できます。
# cat /opt/firmware/etc/imxlib_version
6.SWUpdateのバージョン情報(descファイルに付けたバージョン名)
ホスト側の”/etc/sw-versions”ファイルを読む事で確認できます。
コンテナ内では"/etc/sw-versions"をマウントする事で確認できます。
# cat /etc/sw-versions