Armadillo-IoT A6Eではノーコードでもクラウド連携可能なゲートウェイコンテナをプリインストール
しています。そのゲートウェイコンテナが意図した動作にならない場合の対処についてご説明します。
確認事項
1.ゲートウェイコンテナを最新版にアップデート
2.DI/DO,RS485が使えない場合に確認する事
3.クラウドに接続できない場合に確認する事
1.ゲートウェイコンテナを最新版にアップデート
アップデートによって不具合や処理が改善されている可能性がある為、アップデートに支障がない場合は
最新版にアップデートしてご使用頂く事をお勧め致します。旧バージョンからのアップデート情報はこちらを
参照ください。また、現在のバージョンは下記コマンドで確認出来ます。
# cat /etc/sw-versions
<中略>
extra_os.a6e-gw-container 2.1.1 //←この2.1.1がバージョン
《注意》
当社で配布しているゲートウェイコンテナをそのままSWUファイルでアップデートすると、
ゲートウェイコンテナと/var/app/rollback/volumes/gw_container(設定ファイル)が
更新されます。上書きされますのでご注意下さい。
アップデート方法は下記2通りで実行できます。
1.Ethernet/Wifi経由推奨(A6E LTE-Mの場合、DLに時間が掛かります)
下記コマンドを実行する事でアップデートし、自動で再起動します。
# swupdate -d '-u https://armadillo.atmark-techno.com/files/downloads/armadillo-iot-a6e/image/baseos-6e-latest.swu'
(バージョンを指定する場合は、latest の部分にバージョンを指定下さい)
2.USBメモリでアップデートする方法
こちらより、最新版SWUイメージファイルをダウンロードし、USBメモリのTOP階層に1つだけ
配置します。そのUSBメモリをArmadilloの挿入する事で自動でアップデート&再起動します。
(アップデートのログは/var/log/messagesに出力されます)
《補足》
swupdateでエラーが出た場合はこちらを参照下さい。
2.DI/DO,RS485が使えない場合に確認する事
下記条件下ではDI/DO,RS485が使用できない為、ご確認下さい。
・ゲートウェイコンテナ以外でCON6のDI/DO,RS485を使用している場合は、
ゲートウェイコンテナでDI/DO,RS485を使う事ができません。
・dtbo(DTSオーバーレイ)でDOの設定を変更している場合、ゲートウェイコンテナの
アプリケーションではDOを制御しない仕様になっています。
・COM-DI間の電圧は5V未満の場合はDIが動作しない可能性があります。
使用する場合は5V以上となるようにしてください。
3.クラウドに接続できない場合に確認する事
マニュアル通りに実行しても接続できない場合、下記をご確認下さい。
1.sensing_mgr.confの設定を確認
SERVICE :AWS か AZURE を選択
cloud_config:クラウドからの操作を有効にする場合はTrueに設定
send_cloud:クラウドへデータを送信する場合はTrueに設定
2.cloud_agent.conf 内のパス設定を確認する
ゲートウェイコンテナv2.1.1から cloud_agent.conf に記載する一部のパスが変わっています。
ゲートウェイコンテナのバージョンに応じて下記ご確認下さい。
ゲートウェイコンテナv2.1.1以降
gw-container/confg/cloud_agent.conf(関連する内容のみ抜粋)
[AWS]
AWS_IOT_CERT_FILE = /cert/device/device_cert.pem
AWS_IOT_CA_FILE = /cert/ca/AmazonRootCA1.pem
[AZURE]
AZURE_IOT_KEY_FILE = /cert/device/key.pem
AZURE_IOT_CERT_FILE = /cert/device/device_cert.pem
ゲートウェイコンテナv2.1.0以前
gw-container/confg/cloud_agent.conf(関連する内容のみ抜粋)
[AWS]
AWS_IOT_CERT_FILE = /cert/device_cert.pem
AWS_IOT_CA_FILE = /cert/AmazonRootCA1.pem
[AZURE]
AZURE_IOT_KEY_FILE = /cert/key.pem
AZURE_IOT_CERT_FILE = /cert/device_cert.pem
以上、ご確認頂ければと思います。