at_kazutaka.bito
2018年5月14日 11時29分
Armadillo-640で、ser2net(シリアルポートをtelnet/TCPに接続するソフト)を動してみました。
例えば、
PC--(LANインタフェース)--Armadillo-640--(シリアルインタフェース)--装置
のような構成で、PCのLANインタフェースで装置とシリアル通信する用途に使えます。
1.ser2netのインストール
Armadillo-640をインターネットに接続できるネットワークに有線LANで接続します。
以下、Armadillo-640のコンソール上での操作になります。
有線LAN(ここでは、eth0)のネットワークを接続します。
(下記は、一度切断して、接続しなおしてます。)
root@armadillo:~# ifdown eth0 root@armadillo:~# ifup eth0
ser2netをインストールします。
root@armadillo:~# apt-get update root@armadillo:~# apt-get upgrade root@armadillo:~# apt-get install ser2net
2.ser2netの設定
インストールが完了したら、telnet/TCP接続する装置(PC等)に有線LANを接続します。
有線LAN(ここでは、eth0)のネットワークを接続しなおします。
(下記は、一度切断して、接続しなおしてます。)
root@armadillo:~# ifdown eth0 root@armadillo:~# ifup eth0
ser2netの設定ファイルを編集します。
エディタ(下記はviエディタの場合)で、ser2net.confを開きます。
root@armadillo:~# vi /etc/ser2net.conf
ser2net.conf内の下記の行
BANNER:banner:\r\nser2net port \p device \d [\s] (Debian GNU/Linux)\r\n\r\n 2000:telnet:600:/dev/ttyS0:9600 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner 2001:telnet:600:/dev/ttyS1:9600 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner 3000:telnet:600:/dev/ttyS0:19200 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner 3001:telnet:600:/dev/ttyS1:19200 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner
を削除、または、下記のようにコメントアウト(行頭に#をつける)します。
#BANNER:banner:\r\nser2net port \p device \d [\s] (Debian GNU/Linux)\r\n\r\n #2000:telnet:600:/dev/ttyS0:9600 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner #2001:telnet:600:/dev/ttyS1:9600 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner #3000:telnet:600:/dev/ttyS0:19200 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner #3001:telnet:600:/dev/ttyS1:19200 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner
ser2net.confに下記(※)の行を追加します。
8080:telnet:600:/dev/ttymxc2:115200 8DATABITS NONE 1STOPBIT banner
※)上記は、シリアルポートとtelnet/TCPとの接続の設定として、
telnet/TCPのポート:8080 シリアルポート:/dev/ttymxc2(Armadillo-640のD-Sub9ピンコネクタ) ボーレート:115200
に設定する例です。
3.ser2netを動かす
ser2netを実行します。
root@armadillo:~# ser2net
上記例の設定の場合、LANインタフェース側(PC等)でシリアル通信ソフト(TeraTerm等)を使って、
Armadillo-640のIPアドレスのポート8080にtelnet/TCPで接続すると、
Armadillo-640のシリアルインタフェース側(D-Sub9ピンコネクタ側)に接続した装置とシリアル通信できます。