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Armadillo-IoT(G3/G3L)/X1/640:カスタマイズしたデバイスツリーをArmadillo上で簡易的に見分けられるようにする

at_kazutaka.bito
2019年12月4日 14時48分

カスタマイズしたデバイスツリーをArmadillo上で簡易的に見分けられるようにする方法です。
例えば、デバイスツリーに応じて、アプリケーションの設定などを選択するような用途に使用できます。

デバイスツリーのソースコード(dtsファイル)のルートノードの中に下記一文を追加します。

    a-string-property = "[テキスト]";

補足)
[テキスト]の部分は任意の文字列です。

Armadillo上で、下記コマンドを実行すると上記で記述した[テキスト]が表示されます。

cat /proc/device-tree/a-string-property

 

下記、Armadillo-640で、armadillo-640.dtsをカスタマイズした例で示します。

デバイスツリーのソースコード
linux-v4.14-at[version]/arch/arm/boot/dts/armadillo-640.dts
に下記の末尾の行のようにa-string-propertyを追加します。

armadillo-640.dtsのルートノードの冒頭(16行目付近)のみ抜粋

/ {
    model = "Atmark Techno Armadillo-640";
    compatible = "atmark,a640", "fsl,imx6ull";

    a-string-property = "hogehoge";

上記を追加したデバイスツリー(armadillo-640.dtb)で動作しているArmadillo-640では、
下記コマンドを実行するとhogehogeと表記されます。

cat /proc/device-tree/a-string-property