at_keita.mogaki
2017年10月23日 16時06分
はじめに
Armadillo-IoT G3LでLTEでのデータ通信をする場合、以下の図のように、搭載LTEモジュール ELS31-JがHost Linux側のネットワークと、LTE回線網側のネットワークをNATする構成となるため、Host Linux側でifconfigコマンド等を実行しても、LTE通信網側のIPアドレスを表示させることができません。 このブログではArmadillo-IoT G3L(以下Armadillo)でLTE通信網側のIPアドレスを表示させる手順を紹介します。
事前準備
まず、設定を行うためにLTEの再接続スクリプトを停止させます。
[armadillo]# systemctl stop connection-recover.service
モデムの管理を行う"ModemManager"を停止させます。
[armadillo]# systemctl stop ModemManager.service
cuコマンドを用いて LTE(ttyACM0)モジュールの設定を行います。
(cuコマンドを終了する際は、"~"チルダと"."ドットを入力して終了してください。)
[armadillo]# cu -l /dev/ttyACM0 -s 115200 Connected. AT^SPOW=2,5000 ~.
これで、事前準備は終了です。
Armadilloの再起動
設定を反映させるために、Armadilloを再起動させます。
poweroffコマンドを用いてArmadilloの電源を切ってください。
[armadillo]# poweroff
ACアダプタを切断します。その後、再度ACアダプタを接続しArmadilloを起動させます。(一度行えば今後事前設定は不要です。)
IPアドレスの確認
Armadilloの起動が完了したら、以下を参考にLTEでのデータ接続を行ってください。
- Armadillo-IoT ゲートウェイ G3L製品マニュアル 7.2.7.1. ネットワーク設定手順
cuコマンドを用いて、IPアドレスの取得を行います。
(cuコマンドを終了する際は、"~"チルダと"."ドットを入力して終了してください。)
[armadillo]# cu -l /dev/ttymxc6 -s 115200 Connected. AT+CGPADDR +CGPADDR: 1,"10.212.179.66" OK ~.
表示された10.212.179.66がLTE網側のIPアドレスとなります。