Armadillo-810/840では、PUX社のソフトセンサーという画像処理ソフトウェアを利用することができます。
今回はソフトセンサーの「ナンバープレート認識」ソフトウェアを使ったデモをご紹介します。
デモ動画
まずはこちらの動画をご覧ください。
ハードウェア構成
上記のデモは以下のような構成になっています。
[ Armadillo-810 ] --(USB)-- [ PC ]
- Armadillo-810
http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-810
- PC
USBポートが搭載されており、ブラウザがインストールされていれば、特にスペック等に制限などはありません。
ただしUSBケーブルを使ってHTTP通信をするために、PC側にイーサガジェットドライバのインストールが必要です。(*1)
(*1) ドライバのインストール方法などは以下をご参照ください。
http://armadillo.atmark-techno.com/howto/a810-use-usb-gadget-from-windows
また拡張ボードとして以下の製品を購入いただくことで、LANでの通信も可能です。
- ATB-A810LAN ( アドバリーシステム社製 Armadillo-810用LAN拡張ボード)
http://www.advaly.co.jp/products5.html
ソフトウェア概要
Armadillo-810にはPUX社ソフトセンサーのナンバープレート認識ソフトウェアを利用したサンプルアプリケーションをインストールしています。
サンプルアプリケーションは以下のような処理をしています。
1) Armadillo-810のカメラからVGA(640x480)の解像度で画像を取得
2) ナンバープレート認識ソフトウェアに画像データを渡し、ナンバープレート情報を取得
3) ナンバープレート情報を二次元グラフィックライブラリの[Cairo]を使って、画像データ上に描画
4) Webサーバとして画像データをMotion-JPEGとして出力
PC側では、ブラウザを起動し、Armadillo-810のIPアドレス、ポート番号を指定するだけで、
WebサーバからMotoin-JPEGを取得、描画が行われます。
デモを試してみたい
Armadillo-810をご購入済の場合、購入製品登録をしていただければユーザーズサイトから、このデモを含んだイメージファイルを
ダウンロードしていただくことが可能です。
詳しくは以下のページをご参照ください。
http://armadillo.atmark-techno.com/software/pux
デモのソースコードについて
デモのサンプルアプリケーションのソースコードについては、ナンバープレート認識ソフトウェアのSDKの中に含まれています。(言語は C++ です。)
また今回のデモのようなWebブラウザからナンバープレート認識結果を参照するサンプルアプリケーション以外にも、
Armadillo-810上で、画像ファイルをパラメータとして渡し、ナンバープレート情報をシリアルコンソールに出力するようなCUIアプリケーションの
ソースコードも同梱されております。
以下はCUIアプリケーションの実行例です。パラメータで渡している images.txt内に画像ファイルのパスが指定されています。
Armadillo-810# ./LPRSample_armhf_so_O2.out images.txt Process (LPR_ProcessTerm) successed:(0) [ Region] : 品川 [Car Type] : 321 [hiragana] : つ [ Number] : ・・11
よって上記サンプルアプリケーションのソースコードをベースに、自社の仕様に合わせてカスタマイズをすることが可能ですので、
1からアプリケーションの開発をする必要がありません。
SDKのご購入などについては、以下をご参照ください。
http://armadillo.atmark-techno.com/software/pux
Armadillo-840でも同じことができる?
本デモはカメラモジュールが標準搭載されていないArmadillo-840でもお試しいただくことが可能です。
その場合、カメラには、UVC(USB Video Class)に対応したUSBカメラを使うことをお勧めします。 [*1]
UVCに対応したUSBカメラの場合、USBポートに接続するだけで、特にカーネルのコンフィギュレーションなどは必要ありません。[*2]
[*1] 家電量販店などで購入できるUSBカメラは、ほとんどUVCに対応していると思います。
[*2] ただし古いカーネルバージョンの場合は、カーネルコンフィギュレーションが必要にあるケースもありますので、
お試しの際は最新のカーネルバージョンに上げてください。