2018年11月6日現在の追加情報
本ブログ作成時に使用したu-boot(u-boot-a600-v2018.03-at1)のバージョンが、u-boot-a600-v2018.03-at3にアップデートされた為、u-boot-a600-v2018.03-at3を使う場合、コンソール出力先が変更できません。
u-boot-a600-v2018.03-at3以降を使う場合は、 Howto : Armadillo-640: CON3、CON4(シリアルインターフェース)をコンソールとして利用する のページをご覧ください。
Armadillo-640は標準で、USBシリアル変換アダプタをCON9の「1、3、5、7、9」または「2、4、6、8、10」ピンに接続して、コンソールへメッセージを出力しています。
またCON9は、機能拡張用インターフェースの一つであり、一つのピンにi.MX6ULLの複数の機能がマルチプレクスされています。
ここでCON9に拡張機能を割り付けると、コンソール出力が無効になる場合があります。
この場合、以下の手順でu-bootコンフィグレーションを変更して再ビルドすると、CON3/4を使ってコンソールへメッセージが出力できます。
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Armadillo-640 製品マニュアルの「10.1. ブートローダーをビルドする」の手順2「デフォルトコンフィギュレーションの適用」を実行して下さい。
[PC ~]$ cd u-boot-a600-v2018.03-at[version] [PC ~/u-boot-a600-v2018.03-at[version]]$ make ARCH=arm armadillo-640_defconfig
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make ARCH=arm armadillo-640_defconfigコマンドを実行した後、以下のコマンドを実行して下さい。
$ make ARCH=arm menuconfig
u-bootコンフィグレーションを設定する画面が開きます。
上記で表示される画面で、以下のコンフィギュレーションを変更してください。
ARM architecture ->
Console UART select (UART1) --->
() UART1
(X) UART3 -を選択
Boot arguments
「root=/dev/mmcblk0p2 rootwait」を
「console=ttymxc2,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootwait」に変更 -
上記のコンフィグレーション変更した後、u-bootをビルドして下さい。
ビルド後のファイルをArmadilloに書きこめばコンソール出力をCON3/4に変更できます。