パワーマネジメント状態を省電力モードに遷移させた場合の消費電力は、ハードウェア構成によって異なります。
ここでは例として、Armadillo-640に次の周辺装置を接続した場合の消費電力を紹介します。
- USBシリアル変換アダプタ
- Ethernetケーブル
- ACアダプタ
消費電力を測定したソフトウェアのバージョンは次の通りです。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
ブートローダー(u-boot) | v2018.03-at4 |
Linuxカーネル | v4.14-at10 |
ルートファイルシステム | v20181128 |
パワーマネジメント状態ごとの、Armadillo-640全体の消費電力はおよそ次の通りです。
パワーマネジメント状態 | 消費電力(mW) |
---|---|
Suspend-to-RAM | 125 |
Power-On Suspend | 170 |
Suspend-to-Idle | 325 |
なし1 | 860 |
パワーマネジメントICのローパワーモードを有効化することで、さらにSuspend-to-RAM状態の消費電力を下げることができます。Armadillo-640 を保守モードで起動し、次のようにコマンドを実行してください。
=> setenv enable_pf3000_lpm yes
=> saveenv
再起動後、Suspend-to-RAMに遷移させると、消費電力が約25mW小さくなります。
パワーマネジメントICのローパワーモードを有効化すると供給能力が低下するため、ハードウェア構成によってはArmadillo-640が再起動する可能性がありますのでご注意ください。
関連リンク
Linuxシステムの起動完了後、ログインプロンプトが表示された状態です。 ↩