Armadilloフォーラム

G3の2038年問題の対策について

masaya_yoshitomi

2024年1月5日 16時06分

他投稿(https://armadillo.atmark-techno.com/forum/armadillo/15134)などからG3が2038年問題に対応していないことは承知しているのですが、今後対策版のdebianバージョンをリリースする予定はありますでしょうか?
また仮にリリース予定がない場合は代案などありましたらご教示のほどお願いいたします。
すでにG3をベースとした弊社製品をリリースしており、そのメンテナンスの過程の中で対応debianバージョンが提供いただけるのかどうかを懸念しております。
ご回答のほどお願いいたします。

コメント

at_ohsawa

2024年1月5日 17時05分

まず新しいバージョンのリリース予定ですが
2024年2月にDebian 12(bookworm)をG3,G3L,X1向けにリリース予定です。
https://armadillo.atmark-techno.com/forum/armadillo/15126

しかし、最新のDebian 12であっても2038年問題への対応は完了していないので
現時点で対応したarmhf向けのdebianはこの世に存在しません。
参考: https://wiki.debian.org/ReleaseGoals/64bit-time

後続のDebian 13で対応されるか12に対応アップデートが来るのか未知数ですが、
随時製品のソフトウェアをアップデート可能な体制としておくことで対策にはなるかと思います。
他、対策としては過去のお客様の書き込みでは、異常な日時になった場合にエラーを出したり、
起動を制限するといった対策を先行してしている話が書かれていました。

また、後続のDebian13のリリース予定については現在未定です。一応のところ
本シリーズのABOSへの移行予定は明確にございませんので、逆にDebianの
アップデートの可能性が高いですが、Debian13のarmhf対応については現時点では
不明なので明言いたしかねます。

現時点から手放しで対応している製品はG3ではないのですが以下の2つに分類されます。
(手放しといっても2038年までソフトウェアをアップデートしないのは、
2038年問題ではなくセキュリティリスクの面でナンセンスではあります)

- Armadillo-X2,G4等のarm64アーキテクチャの製品
- Armadillo-600, A6E等のarmhfアーキテクチャの製品でABOSを使い、alpineベースのコンテナを使う場合