Armadilloフォーラム

[Armadillo-610] Armadillo Base OS対応 インストールディスクイメージ でAP接続できない

masa.yamaguchi

2025年5月7日 11時13分

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製品型番:Armadillo-610(A6100-D00Z)
Debian/ABOSバージョン:3.21.3-at.7
カーネルバージョン:5.10.236-1
その他:WI-U2-433DMS のドライバ組み込みは以下手順で実施(https://armadillo.atmark-techno.com/forum/armadillo/20627 より)

1.aricrack版ソース(https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au)をgitで取得後、バージョンを「63cf0b4」に変更
  git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au.git
  cd rtl8812au/
  git checkout 63cf0b4
 
2.上記aricrack版ソース版のビルドを実施後、88XXau.ko をarmadilloにSCPで転送し、その後永続化実施
  # モジュールを /lib/modules にインストール
	 armadillo:~# mkdir /lib/modules/$(uname -r)/extra
	 armadillo:~# cp  88XXau.ko /lib/modules/$(uname -r)/extra
  # 起動時にモジュールを自動的にロードする対応(usb id 認識)
	 armadillo:~# depmod
  # 永続化。-P で、ABOS を更新してもカーネルが更新されないようになります(/etc/swupdate_preserve_files の仕組み)
	 armadillo:~# persist_file -rP /boot /lib/modules
 
3.ABOS-WEBにてWLAN設定から「アクセスポイントとして使用する 」を行う(userid:test,password/testtest)。
 その後ABOS-WEBにてDHCPサーバ設定 から br_ap に対してDHCPサーバ設定を実施する
 
4.その後、armadlillo を再起動し、上記 SSID (test/testtest) に接続後、 以下URLに接続できたことを確認 (iphone/PC)
 https://armadillo.local:58080/

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上記 2025/04 リリースのArmadillo Base OS対応 Armadillo-610 インストールディスクイメージ に
initial_setup.swu とWLANドライバを適用した状態で、「アクセスポイントモード(AP接続モード)」設定後、
端末からArmadillo-610にAPに接続ができない状態です。(SSID一覧には表示されますが、ssid/passwordを入れても接続できません)
→上記状態でクライアントとしての接続はできております(AP接続だけできない)

同じことを、 2025/01 リリースの以下バージョンのソフトに適用した場合はAP接続・クライアント接続ができております。
 製品型番:Aramadillo-610
 ABOSバージョン:3.20.5-at.8
 カーネルバージョン:5.10.233-0

2025/04 リリースのArmadillo Base OS対応 Armadillo-610 インストールディスクイメージを使用して、AP接続する場合
追加で必要な作業・こちらの手順誤り等ございましたら、コメント頂けますと幸いです。

コメント

at_dominique.m…

2025年5月7日 11時38分

masa.yamaguchiさん

お世話になっています、
マルティネです。

> 上記 2025/04 リリースのArmadillo Base OS対応 Armadillo-610 インストールディスクイメージ に
> initial_setup.swu とWLANドライバを適用した状態で、「アクセスポイントモード(AP接続モード)」設定後、
> 端末からArmadillo-610にAPに接続ができない状態です。(SSID一覧には表示されますが、ssid/passwordを入れても接続できません)
> →上記状態でクライアントとしての接続はできております(AP接続だけできない)

3.21.3-at.7 と 3.20.5-at.8 の間にカーネルや hostapd の更新が入ってますが、こういう変更を明確に起こすような変更はなかったので、お手数をおかけしますがいくつかを確認していただけますでしょうか。

* SSID 一覧にリストされてますので、カーネルがドライバを認識できたと思いますが、接続試した後の dmesg 出力になにかのメッセージがありますでしょうか。
* hostapd のデバグログを有効していただいて、接続を試す際のログをいただけますでしょうか。「-d」オプションでログが多いので以下のコマンドで USB メモリに保存する形になります(別の取得方法でも構いません)

# hostapd サービス停止
armadillo:~# rc-service hostapd stop
# usb メモリを /mnt にマウントします
armadillo:~# mount /dev/sda1 /mnt
# 手動に実行して、ログを /mnt/hostapd.log に保存
armadillo:~# hostapd -d /etc/hostapd/hostapd.conf > /mnt/hostapd.log
# 接続失敗後に ctrl+C で hostapd を停止させて、ログを確認してからUSBメモリをアンマウントします。
armadillo:~# ls -lh /mnt/hostapd.log
-rw-r--r--    1 root     root       57.4K May  7 11:35 /mnt/hostapd.log
armadillo:~# umount /mnt

大変お手数ですがよろしくお願いします

マルティネ 様
masa.yamaguchiです。

* SSID 一覧にリストされてますので、カーネルがドライバを認識できたと思いますが、接続試した後の dmesg 出力になにかのメッセージがありますでしょうか。
* hostapd のデバグログを有効していただいて、接続を試す際のログをいただけますでしょうか。「-d」オプションでログが多いので以下のコマンドで USB メモリに保存する形になります(別の取得方法でも構いません)

① dmesgですが、何か異常を示すようなメッセージは出ておりませんした。
②hostapd ログを取得して添付いたしましたのでご確認ください。

ファイル ファイルの説明
AP接続時ログ.zip アットマークテクノ様依頼のログ(hostapd.logとdmesg)
参考_202501_リリースソフトログ.zip 接続可能なソフト(2025/01リリース)で同じ操作を実施したときのログ(念のため参考に添付しております)

at_dominique.m…

2025年5月7日 15時39分

マルティネです。

> hostapd ログを取得して添付いたしましたのでご確認ください。

参考のログまでありがとうございます。
新しいバージョンでは hostapd がカーネルからの接続イベント(NL80211_CMD_NEW_STATION) を受信できてないみたいですね。

その前に日本の regulatory domain を設定できてませんので、まずはそちらを見てみましょう (dmesg より)

[   20.107520] platform regulatory.0: Direct firmware load for regulatory.db failed with error -2
[   20.107541] cfg80211: failed to load regulatory.db

これがあると、5 GHz の波数はすべて「No IR」としてリストされていて、正常に動作しない可能性が高いと思います。

-2 」というエレーは no such file or directory ですので、ネットワーク接続してパッケージをインストールしていただければ復帰できると思います:

armadillo:~# persist_file -a add wireless-regdb
armadillo:~# reboot

確認してみたら、ABOS 3.20.5-at.8 まではなにかの依存からインストールされていましたが、新しいバージョンではインストールされなくなって、3.21 でインストールされなくなったことを気づかずにリリースししまったのは原因です。
申し訳ございません。

これで復帰できたことを確認していただいたら今月のリリースにパッケージを明確に追加しますので、こちらの問題は再び発生することはありません。

よろしくお願いします。

マルティネ 様
masa.yamaguchiです。

armadillo:~# persist_file -a add wireless-regdb
armadillo:~# reboot
これで復帰できたことを確認していただいたら今月のリリースにパッケージを明確に追加しますので、こちらの問題は再び発生することはありません。

上記対応行い確認しましたが、状況は変わらず、端末からのAP接続はできませんでした( regulatory.db failed with error -2のエラーは出なくなっています)。
念のため、同じ操作を実施して接続できなかったときのログを添付いたします。
追加で必要な調査があれば、ご連絡ください。
[その他]
関係あるか不明ですが、上記対応(wireless-regdbインストール)の前と後でも、AP接続できなかった時に、
AP接続の際にクライアント端末ではWEP扱いになっていました(WPA2を想定)。

ファイル ファイルの説明
AP接続ログ02.zip 事象発生時ログ(hostapd.logとdmesg)

at_dominique.m…

2025年5月7日 17時54分

マルティネです。

> 上記対応行い確認しましたが、状況は変わらず、端末からのAP接続はできませんでした( regulatory.db failed with error -2のエラーは出なくなっています)。
> 念のため、同じ操作を実施して接続できなかったときのログを添付いたします。

復帰しなかったんですね。
ログありがとうございます、少なくとも hostapd のログでも波数をちゃんと使えるようになりましたが、NEW_STATIONのイベントを受信できなかった点が同じですね…

> 関係あるか不明ですが、上記対応(wireless-regdbインストール)の前と後でも、AP接続できなかった時に、
> AP接続の際にクライアント端末ではWEP扱いになっていました(WPA2を想定)。

関係ありそうですね。
hostapd のログで鍵の設定の違いなどなかったので、こうなってしまったらカーネルの更新による問題の可能性が高いと考えています。
…が、再び 5.10.233-r0 と 5.10.236-r0 の差分を確認しましたが、心当たりが全くない状態です…すみません。

なので、またいくつか確認させてください:
① networkmanager が干渉している可能性がありますので、すでに unmanaged になってなければ無効化してみてください

armadillo:~# printf "%s\n" "[device_podman]" "match-device=interface-name:wlan0" "managed=0" > /etc/NetworkManager/conf.d/30_disable_wlan0.conf
armadillo:~# cat /etc/NetworkManager/conf.d/30_disable_wlan0.conf
[device_podman]
match-device=interface-name:wlan0
managed=0
armadillo:~# persist_file /etc/NetworkManager/conf.d/30_disable_wlan0.conf
armadillo:~# reboot

② rtl8812au のドライバ自体は、前のバージョンでも同じ 63cf0b4 コミットでビルドしていたと思いますので、
切り分けのためにカーネルのバージョンだけを前のバージョンに戻して rtl8812au を当時のバージョンに戻していただけますでしょうか。

armadillo:~# cd /var/tmp
armadillo:/var/tmp# curl -O https://download.atmark-techno.com/alpine/v3.20/atmark/armv7/linux-at-a6-5.10.233-r0.apk
armadillo:/var/tmp# persist_file -a add ./linux-at-a6-5.10.233-r0.apk 
(1/1) Downgrading linux-at-a6 (5.10.236-r1 -> 5.10.233-r0)
# + モジュールの再インストール、再起動…
# 戻す時は以下の2つのコマンドで最新のバージョンに戻ります:
# persist_file -a add linux-at-a6
# persist_file -a fix -u linux-at-a6

そのカーネルで正常に動作できた場合は大変お手数ですが、時間ある場合に間のカーネルバージョン ( https://download.atmark-techno.com/alpine/v3.21/atmark/armv7/ )を試してどのバージョンから問題になっているかを確認までできれば確認がその分比較しやすくなりますので、とてもありがたいです。

よろしくお願いします。

at_dominique.m…

2025年5月7日 17時57分

連続更新ですみません。

networkmanager の wlan0 無効化ですが、「30_disable_wlan0.conf」ファイルの内容を別のファイルからコピーしていて device_podman のままにしていましたが、別の名前にしないとコンテナを起動した再の podman0 インターフェースが無視されなくなりますので別の名前がいいです:

armadillo:~# printf "%s\n" "[device_wlan0]" "match-device=interface-name:wlan0" "managed=0" > /etc/NetworkManager/conf.d/30_disable_wlan0.conf
armadillo:~# cat /etc/NetworkManager/conf.d/30_disable_wlan0.conf
[device_wlan0]
match-device=interface-name:wlan0
managed=0

よろしくお願いします

マルティネ 様
masa.yamaguchiです。

① networkmanager が干渉している可能性がありますので、すでに unmanaged になってなければ無効化してみてください
ーー
networkmanager の wlan0 無効化ですが、「30_disable_wlan0.conf」ファイルの内容を別のファイルからコピーしていて 
device_podman のままにしていましたが、別の名前にしないとコンテナを起動した再の podman0 インターフェースが
無視されなくなりますので別の名前がいいです:

上記実施しましたが、AP接続はできませんでした。
②に取り掛かりますが、カーネルのバージョンごとに無線LANドライバの再ビルドが必要となるため、少々お時間を頂くことをご了承ください。