Armadilloフォーラム

Armadillo上でマウス操作を行う方法

shiroro

2025年6月17日 14時26分

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製品型番:AGX4520-C02D0
Debian/ABOSバージョン:3.21.3-at.13
カーネルバージョン:5.10.0-35-amd64
3G/LTE モジュール情報 (Debianのみ):
その他:
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「デバッグモードのアプリをArmadilloで実行」を行い、Armadilloに接続したモニターに作成した画面が出ている状態なのですが、その画面上でマウス操作を行いたいと思いArmadilloにBlueToothマウスのUSBを挿入してもArmadillo上でマウス操作ができず、Windows上でしかマウス操作ができない状態です。
Armadillo上でマウス操作するにはどのようにしたらよいでしょうか?

ArmadilloにUSBを挿してから電源を入れています。

過去のフォーラムの投稿では、X Window Systemを起動する必要があるようなのですが、不勉強で申し訳ないのですがX Window Systemを起動するところからわからないので、ご教示いただけるとありがたいです。

おそらくX Window Systemをしていないので、HowtoのX Window Systemのインストール方法をもとにインストールしようと思いますが、対象製品がArmadillo-9となっており、今使用しているG4でも同様の方法でインストールすればよいでしょうか?
https://armadillo.atmark-techno.com/howto/debian-x-window

コメント

at_shota.shimoyama

2025年6月17日 14時32分

アットマークテクノの下山です。

新規に投稿いただきありがとうございます。

お手元にあるArmadilloのABOSのバージョンが3.21.3-at.13ということでしたが、
3.21.3-at.12以降では、マウスやキーボードなどのUSBデバイスはデフォルトで接続できないようになっています。
https://manual.atmark-techno.com/armadillo-iot-g4/armadillo-iotg-g4_pro…

ただ、バージョン1.4.9以降のFlutterのプロジェクトでは
それらのデバイスもデフォルトで認識できるように、SWUインストール時にHIDクラス(マウスやキーボードなど)のUSBデバイスを許可するようにしています。

プロジェクトのバージョンが古いことによってマウスが認識されていない可能性がありますので、
まずは、ATDEから以下のコマンドを実行して、プロジェクトのバージョンをご確認いただけますでしょうか?

atmark@atde9:~/ドキュメント/SignagePlayer$ cat .version

ちなみにですが、SignagePlayerはどの 〇〇 New Project (日本語の場合だと 〇〇 の新しいプロジェクト)から作成したものでしょうか?

よろしくお願いします。

下山様
お世話になっております。

プロジェクトのバージョンですが、コマンドを実行しても「そのようなファイルやディレクトリはありません」というメッセージが表示されます。
もしかしたら誤って削除してしまったかもしれません。
申し訳ありません。
参考になるかわかりませんが、最初にプロジェクトを作成したのは去年の8月になります。

SignagePlayerのプロジェクトは、Flutterの新しいプロジェクトから作成しました。

at_shota.shimoyama

2025年6月17日 16時56分

shiroro 様

> プロジェクトのバージョンですが、コマンドを実行しても「そのようなファイルやディレクトリはありません」というメッセージが表示されます。
> 参考になるかわかりませんが、最初にプロジェクトを作成したのは去年の8月になります。

ご確認いただきありがとうございます。
.versionファイル自体が追加されたのは去年の12月からのバージョンですので、最初にプロジェクトを作成したのが去年の8月ということは .version 自体が元から無いのは問題ありません。ただ、バージョン自体はそこそこ古いようですね。

最新のバージョン(1.4.9)のプロジェクトでは、(プロジェクトディレクトリ)/config/app.desc に HIDクラス(マウスやキーボードなど)のUSBデバイスを許可するような処理↓が記述されています。

ですので、SignagePlayer/config/app.descの内容を以下のように書き換えた上で、development.swuを作成し、Armadilloにインストールしてください。

# customizable mkswu commands section
 
# USB filter
# If USB access is required then allow USB devices by class as follow.
# New installs of Armadillo Base OS enable only USB memory (MassStorage).
# Available allow-class parameters:
#   Audio, CDC, HID, Physical, Image, Printer, MassStorage, Hub,
#   CDCdata, SmartCard, ContentSecurity, Video, PersonalHealthCare
# Available allow-device options (can be obtained with list-devices or
# list-rules --verbose flag):
#   --vendor-id, --product-id, --model, --usb-interfaces, --serial
#
# Flutter projects enable input devices (HID), camera (Audio and Video) and
# USB hubs (Hub)
#
# Since this is enabled by default, we check usb-filter is enabled as a filter
# for old ABOS versions
swdesc_command --extra-os --stdout-info \
	'if ! abos-ctrl usb-filter status 2>&1 | grep -q enabled; then
		echo usb-filter is disabled, skipping;
		exit 0;
	fi' \
	'abos-ctrl usb-filter allow-class HID Audio Video Hub'
 
 
# SBOM
# By default, [Generate development swu] does not build an SBOM,
# while [Generate release swu] builds an SBOM.
# The following setting overrides this as follow (for both images):
#   - If BUILD_SBOM=auto, an SBOM will be created if the SBOM generation tool is usable.
#   - If BUILD_SBOM=yes, an SBOM will be created.
#   - If BUILD_SBOM=no, an SBOM will not be created.
# swdesc_option BUILD_SBOM=no

もしくは、以下のコマンドでUSBの接続制御機能を無効化することでマウスを認識させることができます、すぐに確かめたい場合にはこちらを実行してみてください。

[armadillo ~]# abos-ctrl usb-filter disable
[armadillo ~]# reboot

よろしくお願いします。