Armadillo Base OS対応製品のアプリケーション開発にあたって、VSCode上の開発環境としてABOSDE(※)が用意されています。
※)ABOSDE:Armadillo Base OS Development Environmetの略称
ABOSDEには、C言語/Python/Shell/GUI等、プログラミング言語や機能に応じたサンプルプロジェクトがあります。
これらのサンプルプロジェクトをベースに、ユーザー独自のアプリケーション開発が始められます。
なお、これらのサンプルプロジェクトは、Debianコンテナを生成するようになっています。
ここでは、Alpine Linuxコンテナを生成するように、サンプルプロジェクトを改変する例を説明します。
1. 準備
Armadillo Base OS:開発手順・Tips集の
【必須】①initial_setup
【任意】②ネットワーク設定
【任意】③拡張インターフェース設定
まで進めておきます。
以降、同ブログの
【必須】④アプリケーション作成
Armadillo Base OS:アプリケーションの作り方
の手順をベースに説明します。
2. サンプルプロジェクト(Debian用)をAlpine Linux用に変更する
ABOSDEには複数のサンプルプロジェクトが用意されていますが、
ここでは「Shell New Project」を対象とします。
Armadillo Base OS:アプリケーションの作り方
1.プロジェクト作成
2.SSH接続設定を行う(任意)
の手順に沿って、「Shell New Project」でのプロジェクト作成を進めます。
3.アプリケーションコンテナ作成
の箇所で、Dockerfileの記述全体
を下記に置き換えます。(Ctrl+S で保存されます)
ARG ARCH
FROM docker.io/${ARCH}/alpine:latest
LABEL version="2.0.0"
# Add apt download source information
COPY resources/etc/apt /etc/apt/
ARG PACKAGES
RUN apk update && apk upgrade \
&& apk add ${PACKAGES} \
&& apk cache clean
ARG PRODUCT
COPY resources [r]esources_${PRODUCT} /
備考)主な変更点
コンテナイメージ:debian→alpine
パッケージ管理コマンド:apt→apk
以上で、Alpine Linuxのコンテナが生成され、
Armadillo Base OS:アプリケーションの作り方
4.コンテナのビルド
以降と同じになります。