SDブートを活用して、eMMC内のルートファイルシステムの一部を書き換える方法です。
活用例)
eMMC内のソフトが意図した動作をせず、起動途中で止まる、ログインできないなど操作不能の状態に陥った場合
→SDブートで起動して、eMMC内の問題となるソフトを停止、削除、正常なソフトに書き換える。
1. SDブートで起動
各製品マニュアルのSDブートの活用(※)を参考に、SDブートで起動します。
補足)
Armadillo-IoT(A6)のみ、USBブートが活用可能。
※)
Armadillo-X1製品マニュアル:第14章 SDブートの活用
Armadillo-IoT ゲートウェイ G3製品マニュアル:第15章 SDブートの活用
Armadillo-IoT ゲートウェイ G3L製品マニュアル:第15章 SDブートの活用
Armadillo-IoT ゲートウェイ A6製品マニュアル:15. USBブートの活用
Armadillo-IoT ゲートウェイ A6製品マニュアル:16. SDブートの活用
Armadillo-640 製品マニュアル:14. SDブートの活用
Armadillo-610 製品マニュアル:14. SDブートの活用
2. eMMCをマウント
SDブートで起動後、下記コマンドでeMMCのルートファイルシステムを/mntにマウントします。
Armadillo-X1/IoT(G3/G3L)の場合(ルートファイルシステムは、/dev/mmcblk2p2)
root@armadillo:~# mount /dev/mmcblk2p2 /mnt
Armadillo-IoT(A6)/640/610の場合(ルートファイルシステムは、/dev/mmcblk0p2)
root@armadillo:~# mount /dev/mmcblk0p2 /mnt
3. eMMC内のルートファイルシステムのファイルを編集
上記2の手順でeMMC内のルートファイルシステムは、/mntにマウントされます。
eMMC内のファイルを編集するには、/mnt/[ファイルの絶対パス]で指定します。
例えば、eMMC内の/etc/rc.localをviエディタで編集する場合は、下記のように実行します。
root@armadillo:~# vi /mnt/etc/rc.local
eMMC内の編集が終わったら、/mntをアンマウントします。
root@armadillo:~# umount /mnt
上記の手順の後、eMMCでブートすると、編集したルートファイルシステムで起動します。