1.必要なパッケージのインストール
インターネットに接続可能なネットワークにArmadillo-640を接続します。
パッケージを最新版に更新します。
root@armadillo:~# apt-get update
root@armadillo:~# apt-get -y upgrade
Node.jsの最新版は、以下のURLで確認できます。
https://nodejs.org/ja/download/releases/
本稿執筆時点で安定版はNode.js 10.15.0ですので、このバージョンをインストールします。
root@armadillo:~# curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_10.x | bash -
root@armadillo:~# apt-get install -y nodejs
※ curlが動作しない場合は、以下のコマンドでcurlをインストールして下さい。
root@armadillo:~# apt-get install -y curl
Node.jsをインストールしたらnpmも一緒にインストールされます。
インストールしたNode.jsのバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
root@armadillo:~# node --version
v10.15.0
- Armadillo-640でのNode.jsの基本的な使い方は、ブログ記事 「Armadillo-640でNode.jsを使ってみる」 を参照してください。
- また、Node.jsは、nvm(Node Version Manager)を使ってもインストールできます。nvmによるNode.jsのインストール方法も上記ブログに記載していますので、参考にしてください。
2.プロジェクトディレクトリの作成
npmで管理するプロジェクトディレクトリを作成して、そこに移動します。
$ mkdir -p test_app
$ cd test_app
プロジェクトディレクトリを作成したら、npm initを実行しましす。
npm initは、このディレクトリ下がnpmの管理下に置ための宣言です。
単純にnpm initを実行すると、プロジェクト名やパッケージ名などを逐次入力する必要があります。
取りあえず、全てをデフォルト設定にしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
root@armadillo:~/test_app# npm init -y
上記コマンドの実行が終了すると、プロジェクトディレクトリ直下にpackage.jsonが新規に作成されます。
root@armadillo:~/test_app# ls -la
total 12
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jan 7 16:40 .
drwx------ 4 root root 4096 Jan 7 16:40 ..
-rw-r--r-- 1 root root 222 Jan 7 16:40 package.json
root@armadillo:~/test_app# cat package.json
{
"name": "test_app",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \\"Error: no test specified\\" && exit 1"
}
}
3.Node.js用パッケージのインストール
Node.js用パッケージの種類は、以下のURLで確認できます。
https://www.npmjs.com/
パッケージは、ローカルとグローバルにインストールすることができます。
(1) ローカルインストール
開発中のアプリが依存するパッケージのみをインストールします。インストールしたパッケージは、現在のプロジェクト内のみで使えます。
(2) グローバルインストール
システム全体で使用するパッケージをインストールします。インストールしたパッケージは、システム全体で使用できます。
ここではmkdirpパッケージを、ローカルインストールする場合を紹介します。
以下のコマンドを実行して、mkdirpをインストールします。
root@armadillo:~/test_app# npm install mkdirp
カレントディレクトリのpackage.jsonにmkdirpパッケージが追加されました。
root@armadillo:~/test_app# cat package.json
{
"name": "test_app",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \\"Error: no test specified\\" && exit 1"
},
"keywords": [],
"author": "",
"license": "ISC",
"dependencies": {
"mkdirp": "^0.5.1"
}
}
- mkdirpは、ディレクトリを再帰的に作成するための、Node.js用パッケージです。
- mkdirpの詳細は、mkdirpを参考にしてください。
4.サンプルスクリプトの作成
ここではmd.jsの名前で、以下のサンプルスクリプトを作成します。このスクリプトは、カレントディレクトリにatmarkディレクトリを再帰的に作成するためのサンプルです。
const mkdirp = require('mkdirp');
mkdirp('atmark', function (err) {
if (err) console.error(err)
else console.log('Directory created!')
});
5.サンプルスクリプトの実行
以下のコマンドでサンプルスクリプトを実行します。
root@armadillo:~/test_app# node md.js
Directory created!
カレントディレクトリにatmarkディレクトリが作成されたことが確認できます。
root@armadillo:~/test_app# ls -la
total 28
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Jan 7 16:51 .
drwx------ 5 root root 4096 Jan 7 16:43 ..
drwxr-xr-x 2 root root 4096 Jan 7 16:51 atmark
-rw-r--r-- 1 root root 142 Jan 7 16:51 md.js
drwxr-xr-x 5 root root 4096 Jan 7 16:43 node_modules
-rw-r--r-- 1 root root 534 Jan 7 16:43 package-lock.json
-rw-r--r-- 1 root root 270 Jan 7 16:43 package.json