VS Codeで initial_setup.swu を作成する方法を紹介します。
initial_setup.swuとは
Armadillo Base OS搭載製品では必ず initial_setup.swu をインストールする必要があります。
これをArmadilloにインストールする事で下記の初期設定を行う事ができます。
・Armadilloのパスワード設定
・ABOS Webのパスワード設定 (※ABOS Webはネットワーク設定で使用)
・署名書き込み (※アップデートで使用)
《注意》
本initial_setupを実行せずに製品化しない様にご注意下さい。
initial_setup.swu作成方法
initial_setup.swuを作成するには下記を実行します。
1.VS Codeを起動する
下記どちらかの方法でVS Codeを起動します。
◆UIからVS Codeを起動する場合
ATDE左上のアプリケーション>プログラミング>Visual Studio Code(VS Code)を実行
◆コンソールからVS Codeを起動する場合
コンソールで下記コマンドを実行
[ATDE]$ code
2.エクステンションをインストールする
初めて開発を行う場合は、VS CodeでArmadillo Base OS Development Environment(ABOSDE)の
エクステンションをインストールします。下記順に実行してインストールします。
※インストール済みの場合は下記3.Generate Initial Setup Swu を実行するへ進んでください。
3.Generate Initial Setup Swu を実行する
initial_setup.swuを作成するには、下記順に実行します。
実行すると、画面右側に下記設問が出てきますので適宜入力します。
設問
・証明書のコモンネーム(一般名)を入力してください
証明鍵の「common name」として会社や製品が分かるような任意の名称を入力します。
・証明書の鍵のパスワード
SWUファイルを作る際に聞かれるパスワードです。確認でもう一度入力します。
・アップデートイメージを暗号化しますか? (N/y)
アップデートイメージを暗号化する場合のみyとします。
・アットマークテクノが作成したイメージをインストール可能にしますか? (Y/n)
Armadilloの/etc/swupdate.pemにアットマークテクノの署名を残します。
それによりアットマークテクノが作成したArmadillo Base OSやコンテナ等のアップデート(SWU)を
そのまま使える様になります。この設定では自動でアップデートはされません。
・rootパスワード: root
Armadilloのrootのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。
・atmarkユーザのパスワード(空の場合はアカウントをロックします)
Armadilloのatmarkユーザーのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。
・BaseOSイメージのarmadillo.atmark-techno.comサーバーからの自動アップデートを行いますか? (N/y)
アットマークテクノからArmadillo Base OS、ゲートウェイコンテナ、Node-Redコンテナのアップデートが
リリースされたら自動的にアップデートを行う設定です。特に希望が無い限りは”n”を推奨します。
・abos-webユーザのパスワード(空の場合はアカウントをロックします)
Armadilloのabos-webユーザーのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。
4.作成されたファイルの格納場所
Generate Initial Setup Swu を実行すると ~/mkswu の下に新規に下記ファイルが作成されます。
これらのファイルを消去すると同じ署名でアップデート出来なくなりますので、必要に応じて
バックアップを取っておくことを推奨します。
作成したファイル一覧(~/mkswu)
・initial_setup.swu :初期設定をArmadilloに書き込むSWUファイル
・initial_setup.desc :上記SWUファイルを作成する為の書式ファイル
・mkswu.conf :mkswuのコンフィグファイル
・swupdate.key :鍵情報
・swupdate.pem :署名情報(Armadilloにはこの署名が書き込まれる)
以上で initial_setup.swu の作成は完了です。