at_yuma.arakawa
2017年9月4日 8時18分
Linuxカーネルをコンパイル時の設定(カーネルコンフィギュレーション)は、Linuxカーネルソースコードが持つmeuconfigという機能を使うことで変更できます。
menuconfigは、メニューから項目を選択し変更できるのですが、Linuxカーネルのカーネルコンフィギュレーションは項目が多く、変更したい項目がどこにあるのか探すことが困難な場合があります。menuconfigは検索機能を備えており、そのような場合にはキーワードからカーネルコンフィギュレーションを検索すると便利です。
■ 手順
まず、menuconfigを開きます。
menuconfigの開き方は製品マニュアルを参照してください。
- Armadillo-400/800シリーズの場合
- 11.1. Linux カーネル/ユーザーランドをビルドする
- ※ Atmark Distのmenuconfigで"Customize Kernel Settings"を選択してください
- Armadillo-X1/IoT G3/G3Lの場合
そして、menuconfig画面で"/"キーを押下すると検索キーワードを入力する画面が表示されます
例えば、NAT関係のコンフィギュレーションを検索する際は以下のように入力し、Enterキーを押下します。
※ 大文字/小文字はどちらでも構いません(小文字で入力しても大文字のシンボル名がヒットします)。
すると、以下のような画面が表示されます。
"Symbol:"がヒットしたコンフィギュレーション項目のシンボル名で、"Prompt:"と"Location:"をみるとmenuconfig内の場所が分かります。例えば"BRIDGE_EBT_DNAT"は、"Networking support"内を辿った先の"Ethernet Bridge tables (ebtables) support"内の"ebt: dnat target support"という項目名である事を示しています。