Armadilloを使用したシステムではログの保存等をストレージに行うことがあります。使用するストレージはeMMC, SDカードが多く内部的にNANDフラッシュを使用しているため書き換え可能回数があります。そのため、システムを設計する際にはこの書き換え可能回数を超えないようにする必要があります。
ここでは、Armadilloのシステムを作る際の参考情報としてストレージの書き換え回数を減らすための方法を紹介します。
1. いったんRAM上にデータをためてから書くようにする
ログファイルを一旦ramfsや、tmpfsでマウントしたファイルシステムに保存するようにしておき、通常はそのファイルを書き換えます。
そのファイルを指定のタイミング(なるべく間隔をあける)でストレージに書き込むことで、書き込み回数を減らすことができます。
特定のログファイル等をアプリケーション等で作成している場合は、この方法の効果が大きくなります。
2. 書き込むファイルサイズを小さくする
ストレージに書き出す際には、1個のファイルのサイズを大きくすると、毎回そのファイルがストレージに書き出されます。そのため、ファイルサイズが大きくなるとそのサイズ分を毎回ストレージに書くことになります。
1個のファイルではなく、データを複数のファイルに分けることでファイルサイズと小さくすると、その小さくなったサイズのみストレージに書くことで書き換える領域を減らすことができます。
A1. ストレージの寿命予測
最近ではSDカードなどにS.M.A.R.T.機能対応のものがあり、その機能を使用することで実際に書き換えられたブロック数等が確認できます。 その書き換え回数と、実際にSDカードの書き換え可能回数とを比較して、どの程度の期間の運用で、書き換え可能回数を超えるのかを計算することができます。
A2. SDカードの選定する場合の参考情報
Armadillo使用時のストレージはSDカードを選択することが多くなります。
SDカードを選定するポイントは、以下のURLが参考になります。