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Armadillo Base OS:initial_setup.swuを作成する(VS Code版)

at_shinya.matsumoto
2023年12月12日 16時15分

VS Codeで initial_setup.swu を作成する方法を紹介します。

initial_setup.swuとは

Armadillo Base OS搭載製品では必ず initial_setup.swu をインストールする必要があります。
これをArmadilloにインストールする事で下記の初期設定を行う事ができます。
・Armadilloのパスワード設定
・ABOS Webのパスワード設定 (※ABOS Webはネットワーク設定で使用)
・署名書き込み (※アップデートで使用)

《注意》
 本initial_setupを実行せずに製品化しない様にご注意下さい。

initial_setup.swu作成方法

initial_setup.swuを作成するには下記を実行します。

1.VS Codeを起動する

下記どちらかの方法でVS Codeを起動します。

◆UIからVS Codeを起動する場合
 ATDE左上のアプリケーション>プログラミング>Visual Studio Code(VS Code)を実行

◆コンソールからVS Codeを起動する場合
 コンソールで下記コマンドを実行

[ATDE]$ code

2.エクステンションをインストールする

初めて開発を行う場合は、VS CodeでArmadillo Base OS Development Environment(ABOSDE)の
エクステンションをインストールします。下記順に実行してインストールします。
※インストール済みの場合は下記3.Generate Initial Setup Swu を実行するへ進んでください。

3.Generate Initial Setup Swu を実行する

initial_setup.swuを作成するには、下記順に実行します。


実行すると、画面右側に下記設問が出てきますので適宜入力します。

設問

・証明書のコモンネーム(一般名)を入力してください
 証明鍵の「common name」として会社や製品が分かるような任意の名称を入力します。

・証明書の鍵のパスワード
 SWUファイルを作る際に聞かれるパスワードです。確認でもう一度入力します。

・アップデートイメージを暗号化しますか? (N/y)
 アップデートイメージを暗号化する場合のみyとします。

・アットマークテクノが作成したイメージをインストール可能にしますか? (Y/n)
 Armadilloの/etc/swupdate.pemにアットマークテクノの署名を残します。
 それによりアットマークテクノが作成したArmadillo Base OSやコンテナ等のアップデート(SWU)を
 そのまま使える様になります。この設定では自動でアップデートはされません。

・rootパスワード: root
 Armadilloのrootのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。

・atmarkユーザのパスワード(空の場合はアカウントをロックします)
 Armadilloのatmarkユーザーのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。

・BaseOSイメージのarmadillo.atmark-techno.comサーバーからの自動アップデートを行いますか? (N/y)
 アットマークテクノからArmadillo Base OS、ゲートウェイコンテナ、Node-Redコンテナのアップデートが
 リリースされたら自動的にアップデートを行う設定です。特に希望が無い限りは”n”を推奨します。

・abos-webユーザのパスワード(空の場合はアカウントをロックします)
 Armadilloのabos-webユーザーのパスワードを設定します。確認でもう一度入力します。

4.作成されたファイルの格納場所

 Generate Initial Setup Swu を実行すると ~/mkswu の下に新規に下記ファイルが作成されます。
 これらのファイルを消去すると同じ署名でアップデート出来なくなりますので、必要に応じて
 バックアップを取っておくことを推奨します。

作成したファイル一覧(~/mkswu)

 ・initial_setup.swu :初期設定をArmadilloに書き込むSWUファイル
 ・initial_setup.desc :上記SWUファイルを作成する為の書式ファイル
 ・mkswu.conf   :mkswuのコンフィグファイル
 ・swupdate.key   :鍵情報
 ・swupdate.pem  :署名情報(Armadilloにはこの署名が書き込まれる)

以上で initial_setup.swu の作成は完了です。


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