Armadillo Base OS：通信容量制限のある状況下でのアップデート方法(Armadillo Twinで実行)

at_shinya.matsumoto

2024年11月5日 14時44分

本ブログでは、SIMの契約上の都合で一定の容量を超えて通信できない場合を想定し、アップデートファイルを分割して
ダウンロードし、ファイル結合してアップデートする方法をご紹介します。
※直接Armadillo Twinからダウンロードできない為、別途アップデートファイルを配置するサーバーが必要になります。
Armadillo Twinについて
また、外部からコマンドを実行するには下記手順が必要になります。
Armadillo Twinでのコマンド実行の設定

主な手順

１．アップデートファイルを分割する
２．アップデートファイルとmd5をサーバーに配置する
３．Armadillo Twinで個別にファイルをダウンロードさせる
４．Armadillo Twinでアップデートコマンドを実行させる

１．アップデートファイルを分割する

ATDE環境などで下記コマンドを実行してダウンロードしたいアップデートファイルを分割します。
ここでは例として、Armadillo Base OSを25MBずつに分割してアップデートしてみます。

分割前のファイルを確認
[ATDE]$ ls -l
合計 65M
-rw-r--r-- 1 atmark atmark 67589120  9月 25 10:49 baseos-x2-3.20.3-at.3.swu
 
ファイル分割を25MBずつに分割(最後のファイルサイズは残り)
[ATDE]$ split -b 25MB baseos-x2-3.20.3-at.3.swu
[ATDE]$ ls -l
合計 129M
-rw-r--r-- 1 atmark atmark 67589120  9月 25 10:49 baseos-x2-3.20.3-at.3.swu　　//分割前のファイル
-rw-r--r-- 1 atmark atmark 25000000 10月 25 10:19 xaa　　//分割後のファイルA
-rw-r--r-- 1 atmark atmark 25000000 10月 25 10:19 xab　　//分割後のファイルB
-rw-r--r-- 1 atmark atmark 17589120 10月 25 10:19 xac　　//分割後のファイルC
 
ダウンロードしたファイルが正常にダウンロード出来ているか確認用に、md5も作成しておくと良いです。
※Armadillo Base OSの場合はArmadilloサイトにmd5を用意しています。
[ATDE]$ md5sum baseos-x2-3.20.3-at.3.swu > baseos-x2-3.20.3-at.3.swu.md5
[ATDE]$ ls
baseos-x2-3.20.3-at.3.swu  baseos-x2-3.20.3-at.3.swu.md5  xaa  xab  xac

２．アップデートファイルとmd5をサーバーに配置する

Armadilloからアクセス可能なサーバーを立てて、下記ファイルを配置します。
・xaa
・xab
・xac
・baseos-x2-3.20.3-at.3.swu.md5 (任意)

３．Armadillo Twinで個別にファイルをダウンロードさせる

Armadillo TwinでArmadilloにコマンド実行させ、対象のファイルをダウンロードさせます。
今回は1個体で実施していますが、個体/グループ単位指定やスケジュール実行が可能です。

コマンド実行例
《注意》
　ファイル名の指定にはご注意下さい。間違えると上書きしたり、結合時に順番が変わってしまいインストール
　出来なくなります。（ファイルのダウンロードからやり直し）

ファイルダウンロードには通信速度によっては時間が掛かる場合がある為、実行中と表示された場合は
更新ボタンを押して完了しているか確認します。

念の為、ダウンロード出来ているかlsコマンドで確認してみます。

問題無くダウンロード出来ている事が確認出来ましたので、残りのファイルも同様にダウンロードしておきます。
今回分割した xaa , xab . xac 全てダウンロードしたらArmadillo Twinで下記コマンドを実行して結合します。